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企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が求められる時代に、モバイルアプリ開発はもはや必須の選択肢になっています。
競争もますます激しくなり、アプリ開発のスピードがかつて無く求められています。しかし、ご存知のようにスマホアプリはiOSとAndroidの2種類のプラットフォームで開発しなければなりません。
ベンチャー企業や中小企業にとって、できるだけコストを抑えてスピーディーにアプリ開発を行うのは一つの課題になっています。
この課題を解決するためにクロスプラットフォーム・アプリケーションが誕生しました。
この記事では、クロスプラットフォーム・アプリケーション・プログラミングの代表的なフレームワークであるReact Nativeについて解説します。
弊社Rabiloo(ラビロー)は、React Nativeに精通したエンジニア集団を抱えています。クロスプラットフォームを利用したハイブリッドアプリの開発を得意としております。
React Nativeの技術を持ったエンジニアリソースをお探しの企業様、お気軽にRabilooまでご相談ください。
画像引用:ReactNativeホームページhttps://reactnative.dev/
React NativeはFacebook(meta)社が開発したオープンソースのJavascriptのフレームワークです。
一つのソースを書くだけでAndroidやiOSで動くハイブリッドアプリを開発することができます。
ネイティブアプリとは、特定のプラットフォーム(iOSやAndroidなど)専用に開発されたアプリケーションです。これらは、各プラットフォーム固有のプログラミング言語と開発環境を使用して作成されます。
例えば:
この従来のアプローチには、以下のような課題があります:
これらの課題に対応するために登場したのが、クロスプラットフォーム開発です。
ネイティブアプリのメリット・デメリットについて詳しくは別の記事で解説していますので、ご覧ください。
▶️【初心者向け】ネイティブアプリとは?webアプリと比較したメリットは?
クロスプラットフォームとは、iOS、Android、Mac、Windowsなど、複数の異なるOS上で動作するアプリを一度に開発できる技術やフレームワークを指します。この技術を用いて作られたアプリをクロスプラットフォームアプリと呼びます。
クロスプラットフォーム開発の主な利点は、単一のソースコードでiOSとAndroid両方のアプリを同時に開発できることです。この効率的な開発を可能にするツールとして、React NativeやFlutterが広く使用されています。
クロスプラットフォーム開発の登場により、開発時間の短縮とコスト削減が実現しました。また、複数のプラットフォームで一貫したユーザー体験を提供しやすくなりました。ただし、プラットフォーム固有の高度な機能を活用する際には制限がある場合もあります。
React NativeとFlutterは、クロスプラットフォームアプリ開発で広く使われるフレームワークです。React NativeはFacebook(現Meta)によって開発され、JavaScriptベースであるため、豊富なライブラリやツールを利用でき、多くの現場で使われています。FlutterはGoogleが開発したDart言語を使用した比較的新しいフレームワークで近年学習者も多くなっています。
ここでは、React Nativeのメリットをご紹介します。
React Nativeは2015年の登場以来、膨大な開発者とサポートチームによる強力なコミュニティを築き上げてきました。この成熟したコミュニティの存在により、開発者は問題に直面した際にすぐに効果的なサポートを受けることができます。また、豊富な情報源や経験が共有されているため、開発過程で詰まってしまったとき、先人の知恵を参照することができます。
React NativeはJavaScriptとReactの知識を基盤としているため、Web開発者にとって非常に親和性が高いフレームワークです。これにより、既存のWeb開発スキルをモバイルアプリ開発に直接活用することができます。結果として、開発者の学習曲線が緩やかになり、プロジェクトへのスムーズな参入が可能となります。
JavaScriptベースであるReact Nativeは、NPM(JavaScriptのパッケージ管理システム)の膨大なライブラリを利用することができます。この豊富なエコシステムにより、開発者は多様な機能を容易に実装でき、開発コストと時間を大幅に削減することが可能です。また、既存のライブラリを活用することで、高品質なアプリケーションを効率的に構築できます。
React NativeはAndroidやiOSのネイティブコンポーネントと優れた相互作用を持っています。この特性により、各プラットフォーム固有の機能に柔軟にアクセスすることが可能です。結果として、クロスプラットフォーム開発でありながら、ネイティブアプリに匹敵する安定したパフォーマンスを実現しています。
React Nativeはホットリロード機能を備えており、コードの修正がリアルタイムで反映されます。この機能により、開発者はアプリを再起動することなく、変更の結果をすぐに確認できます。また、デバッグ作業が容易になるため、プロジェクトの品質向上に大きく寄与します。これらの特徴が、開発プロセス全体の効率を大幅に向上させています。
React NativeではCode Pushという機能を使用することができます。この機能により、アプリストアの審査プロセスを経ることなく、直接アプリを更新することが可能です。これは、迅速なバグ修正やコンテンツの更新を必要とするアプリケーションにとって非常に有用な特徴です。
React Nativeは、InstagramやUberEATSなど、多くの大規模アプリケーションで採用されています。これらの実績は、React Nativeが企業レベルの大規模プロジェクトにおいても十分な信頼性と性能を持っていることを証明しています。この実証された信頼性は、新規プロジェクトを検討する企業や開発者にとって、大きな安心材料となっています。
ネイティブアプリと比較したときのReact Nativeのデメリットについても見ておきたいと思います。
React Nativeのパフォーマンスは、まだネイティブアプリと完全に同じとまではいきません。しかし、通常のアプリではこの差はほとんど感じることはありません。また、バージョンアップごとに改善されています。
React Nativeで書かれたアプリケーションの容量は、ネイティブアプリケーションよりも高くなります。しかし、現在のインターネット環境ではあまり問題になりません。
React Nativeで完全なアプリケーションを作成するには、ネイティブアプリケーションのようにいくつかのコンポーネントを使用する必要があります。
JavaやSwiftなどのネイティブアプリ言語の知識がないと、複雑なアプリケーションを開発することができません。
React Nativeはゲーム開発には向いていません。ゲーム開発にはUnityやRobroxなどのプラットフォームが適しています。React Nativeはツール系のアプリ開発によく用いれらています。
React Nativeは登場以来、多くの大手企業で活用されてきました。React Nativeは現在、世界中の多くの企業でアウトソーシングの開発や自社製品の開発に使用されています。
大手企業が開発したアプリには以下のようなものがあります。
わたしたちが普段から手にするおなじみのアプリの多くは実はReact Nativeを活用して作られています。
クロスプラットフォームのアプリケーションは、開発にコストが掛けられずスピード感を持ってアプリを開発したい企業にとって多くのメリットがあります。
React Nativeは開発、アップグレード、メンテナンスが便利で、コストも大幅に削減できます。また、多くの世界の大企業で活用され、私たちの普段使うアプリにも用いられていることからも、ハイブリッドアプリ開発における良い選択肢だと言えます。
弊社Rabiloo(ラビロー)は、React Nativeの技術に熟練し、低コスト、スピーディなオフショアアプリ開発サービスを提供しています。これまで様々な業種の日本企業の案件をお受けし、多数のモバイルアプリ開発の成功実績がございます。
アプリ開発に関するご相談・お見積りのお問い合わせはいつでもお気軽にお寄せください。
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