株式会社フルバランス × Rabiloo|オフショア開発インタビュー
オフショア開発のパートナーを、3つの基準で選ぶShopify制作のフルバランスが、Rabilooに任せる範囲を広げるまで
開発を外部のチームに任せるとき、何を見て相手を選ぶか。株式会社フルバランスの角間氏は、エンジニア出身の経営者として、この問いに明確な答えを持っていました。
フルバランスは2004年の設立以来、システム開発を手がけてきた会社です。ECサイトの構築は創業当初から経験を重ねてきた領域で、Shopifyの日本参入をきっかけに、近年はShopify制作へ事業を集中させています。現在はShopify Platinum Partnerとして、その普及を牽引しています。
Rabilooとの協業は、まだRabilooが小規模だった頃の小さな案件から始まりました。いま任せている範囲は、当時とは比べものになりません。何を見て、どう広げてきたのかを伺いました。
システム開発から、Shopifyに集中するまで
まず、御社の事業について教えてください。
角間さん
エンジニアリングの出身の社長をやっておりまして、20期になるフルバランスという会社を経営しております。創業からは比較的SIerって言われる事業ですね、システム制作のご依頼をいただいてそれを完成させるという仕事をしてきたんですけれども、6年か7年ぐらい前からですね、Shopifyが日本に来た時からもうこれが1番面白いという風に思いまして、全体システム制作をやってたところから、もうECでありShopifyに集中する形にここ近年はなってきております。
ECサイトそのものは、以前から作っていました。それでもShopifyに寄せたのは、自分たちで作り続けることが顧客の利益にならない場面が見えたからだといいます。
角間さん
元々ECサイトも、これまでも何個もスクラッチ開発であったりとか、オープンソースのシステムとかを使っても開発をしてきたんですけれども、Shopifyというものを始めて見た時に、開発の立場であったりご提案の立場で、自分で作っている限りこれに追いつく価値というのは、マーチャントさんですね、ECを運営される方に対して、どう企画をしても、自分で作ってご提案するよりもShopifyに載せた方がマーチャントさんの利益が大きいなという風に比較して思った。
角間さん
ECってやはりどちらかというと、作ったものが売上とか、そのECを運営されてる方の成長に直接コミットしますし、その作ったものの品質というものが差が出て、その品質の差が売上にすごく左右してくるというのがありますので、その業種に特化した方が面白いと思ったので、ECに特化するように変えました。
開発パートナーに求める3つの基準
どのような基準で開発パートナーを選んでこられましたか。
角間さん
開発パートナー選定において、大事なのは3つあると思っていて、それは「技術力」「柔軟性」そして「しっかりと明瞭なコミュニケーションができる」この3点です。
- 技術力 一気に量を作る力と、詰まったときに解く力。その両方
- 柔軟性 案件の性格に合わせて、体制や関わり方を変えられること
- 明瞭なコミュニケーション できないことを、できないと言えること
この3つは、過去の経験から出てきたものでした。
角間さん
過去の経験ですが、ベトナムのオフショア会社さんで、コミュニケーションなどの面で非常に信頼できるパートナーさんがいました。でも担当の方は非常に良かったんですが、中にいるエンジニアさんの解決力であったり、質みたいなものが極端に低くて。やはり、コミュニケーション力だけでは成り立たないと考えました。
最終的には、技術的な解決力がないと開発パートナーとしては使えない。
コミュニケーションの面ではいかがでしょうか。
角間さん
私自身、エンジニアの出身なので、変な誤魔化しをされると逆に困ってしまうんですね。すぐにわかってしまいます。できてないのに、できたように誤魔化されるとか、失敗したのにできてます、みたいな。包み隠しのない、明瞭なコミュニケーションができることが大事だと思っています。
小さな案件から、任せる範囲が広がるまで
Rabilooをお知りになったきっかけはなんでしたか。
角間さん
まだRabilooさんが小規模だったときに、何かのご縁でクオンさん(Rabiloo代表)にお声がけいただいたことが、きっかけだったと思います。最初は小さな案件からご相談して、会社の規模に応じてお任せできる範囲がどんどん増えていったという感じです。
Rabilooの能力についてどのような印象を持たれましたか。
角間さん
最近のところで言うと、一番はエンジニアリングの品質の高さ。チームでやっているので開発に強いということ、あとは技術的な課題解決能力。エンジニアリングには2種類あると思っていて、一つはボリュームを持っていて一気にどんと開発する能力、もう一つは技術的な課題解決能力。途中で「つまる」というのはどんなプロジェクトにおいても必ず発生するので、そうなった時の解決力、両方とも必要だと思ってます。Rabilooさんはそのどちらも重視していて、解像度が高い。
具体的な事例を教えていただけますか。
角間さん
アート販売のECサイトをRabilooさんと一緒にご提案したことがありました。お客様はどんどん新しい機能を追加していきたいと言うタイプのお客様だったので、Rabilooさんに直接お客様とコミュニケーションをとってもらう体制を取りました。一気にいろんなものが完成していって、結果としてかなり良い価値を提供できたと思っています。最終的には、お客様の側へ内製化を引き継ぎましたが、引き継いだエンジニアの方から、コードの品質やプロジェクトの品質が非常に良かったという評価をいただきました。
元請けから見て、外部のチームに顧客との直接のやり取りまで任せるのは、簡単な判断ではありません。それができた理由を、角間氏は返答の質で説明します。
角間さん
Rabilooさんはその点、いつもダメなものはダメ、いいものはいい、失敗したものは失敗したと、できたものはできたと、しっかり誠実に答えてくださるので、しっかり明瞭にコミュニケーションできるのを魅力に感じております。
ほかに満足されている点はありますか。
角間さん
Rabilooさんとのプロジェクトにおいては、ブリッジエンジニアや開発チームとの協力だけでなく、CTOのオアインさんと話をする機会もあります。何かプロジェクトで行き詰まりを抱えた時に、オアインさんと話をすると必ず良い解決策が得られるというのがあって、Rabilooさんも信頼しているし、オアインさん本人もすごく信頼しています。
伸ばす力を、自分たちの側にも
御社の今後の目標は何でしょうか。
角間さん
基本的にはShopify制作事業における規模の拡大を行っていきたいと思っています。元々の考え方として、マーチャントさん(加盟店)をしっかり伸ばすということをモットーにしていますが、自分たちの力が弱ければマーチャントさんのECサイトを伸ばすことができません。お客さんを「伸ばす」ために「自分たちの力をもっと伸ばしていく」というところを含めて、規模の拡大ができたらと考えています。
今後、Rabilooに期待されていることは何でしょうか。
角間さん
RabilooさんにはすでにShopifyの独自アプリの分野で開発を依頼させていただいています。でもただ作って終わりというのではなく、Rabilooさんはエンジニアリング能力が高く、技術のキャッチアップも早いので、今後も協力して開発で培ったノウハウを一緒に貯めていければいいなと思っています。
角間さん
また、今後は、自社ソリューションに組み込めるAIに関するパーツのようなもの、コンポーネントを共有してもらって、それを組み合わせて新しいシステムを開発できれば嬉しいです。
コミュニケーションは良いが技術的な解決力が伴わない。角間氏が過去のオフショア開発で直面したのは、片方だけでは成り立たないという現実でした。小さな案件から始まった協業がShopifyの独自アプリ開発まで広がってきた背景には、できないことをできないと言える誠実さと、詰まった時に解ける技術力の両立があります。
本記事は株式会社フルバランス 角間氏へのインタビューを基に構成しています。事業の変遷については、導入事例動画での角間氏の説明に沿っています。役職は取材当時のものです。
この事例の概要
会社概要
- 企業名
- 株式会社フルバランス
- 代表者
- 原田真緒氏(代表取締役CEO)
- 設立
- 2004年。システム開発から始め、近年はShopify制作事業に集中
- 事業内容
- ECサイト開発(Shopify制作事業)
- パートナー認定
- Shopify Platinum Partner(2025年10月に昇格)。日本参入初期からShopifyの普及を牽引
Rabilooが開発したもの(小規模な案件から現在まで)
- 01Shopify独自アプリの開発マーチャント向けの機能を、Shopify上のアプリとして実装
- 02アート販売ECサイト顧客と直接やり取りする体制で開発。最終的に顧客側の内製へ引き継いだ
- 03ブリッジエンジニアと開発チーム案件の性格に合わせて体制を組む
- 04CTOによる技術相談プロジェクトが行き詰まった際の解決策の検討
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