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アンケート調査によると、「外来患者が病院に不満を感じる理由」第1位は「診療待ち時間が長い」という結果になりました。
参考:病院満足度調査 株式会社メディネット
「予約したのに待たされた!」
「待合室が混んで、立って待たされた!」
「院内感染のリスクが怖い!」
ネットで悪い書き込みをされると、患者さんは他のクリニックに流れ、医療報酬の減少にも繋がります。
集患対策として多くの病院では、病院予約アプリが導入されています。
そこで、この記事ではあらためて病院予約アプリのメリットを考え、予約システム導入の選択肢を解説します。
本記事の内容
病院予約アプリの概要
病院予約アプリを導入すべき理由
病院向け予約アプリの選択肢
病院予約アプリとは、病院、クリニックでの診察予約を管理するためのアプリです。患者側はスマートフォンを使い、アプリやLINEと連携した予約を行うことができます。
医療機関は患者の予約状況を管理し、受付業務も簡素化できます。
患者はアプリでアカウントを作成し、ログインする
利用可能な診察日時をチェックし、都合の良い時間を選択して予約できる
予約の変更やキャンセルもアプリから可能
予約確認やリマインダーがプッシュ通知やLINEで送信される
病院側で、スタッフが診察予約スケジュールを管理
患者の予約状況、診療履歴、連絡先情報などを一元管理できる
スケジュールの変更や患者への通知をシステムを通じて行うことができます。
患者は自宅からアプリで簡単に予約でき、待ち時間を減らせる
医療提供者は効率的にスケジュールを管理し、運営の効率化を図れる
自動リマインダーや通知機能により、予約の忘れや無駄なキャンセルによる機会損失を減らせる
患者の個人情報や医療記録は厳重に保護される
システムは通常、データ暗号化やセキュリティ対策が施されている
病院予約アプリは、多くの小規模クリニックでも導入されており、外来患者の満足度に貢献しています。
病院予約アプリには、病院、患者双方に以下のような様々なメリットがあります。
診療業務の効率化
待ち時間短縮で患者の不満を解消
患者のかかりつけ化
診療報酬のアップ
院内感染のリスク解消
病院向けの予約システムを、患者向けのアプリと連携することで、患者の満足度を向上させ、さらに集患対策にもつながります。
では、予約アプリを導入することで得られるクリニック側のメリットに注目しましょう。
冒頭のアンケート結果からもわかるように「待ち時間が長い」と患者は不満を抱き、クリニックの評判も下がります。
予約システムの導入で、診察の混み具合を適切に管理することができ、待ち時間の目安を概ね正確にアプリで外来患者に知らせることができます。
外来患者は前もって正確に待ち時間がわかることで、時間を無駄にせず、満足度も向上させることができます。
診療予約システムの導入で、24時間で予約対応が行えます。スタッフが電話をとって対応する業務が減り、予約業務の効率化が図れます。業務時間外も予約を受け付けられるので、機会損失も防げます。
さらに問診システムやレセコンなど、基幹システムとも連携でき、予約以外の業務も効率化できます。
「プッシュ通知」というアプリの機能を活かせば、クリニックの方から能動的に患者にアクションを起こせます。アプリの通知機能によりワクチンや予防接種、定期検診などの通知もタイミングよくお知らせできます。また、患者の予約忘れも防ぐことができます。
こうした患者との接点を持つことは、クリニックのかかりつけ化、集患につながります。
専用の予約アプリ以外にもLINEと連携できる予約サービスもあります。
アプリを診察券代わりに使用でき、通院や処方箋の記録確認も行えます。受付業務を効率化することができます。
次に病院予約アプリを患者さんが使うことで得られるメリットについて考えましょう。
アプリを使えば、受付時間外でも予約を入れることができます。
また、予約変更やキャンセルもいつでも行なえます。
アプリを通して、リアルタイムで待合室の待合状況が把握できるので、患者さんのストレスを減らすことができます。
あまりに混んでいるようなら、別の時間帯や別の日にずらすことも可能です。
いつになったら呼ばれるのだろう、と気をもまずに待つことができます。
アプリで診察の待ち時間が確認できるので、病院の待合室で待たなくても順番待ちができます。プッシュ通知で自分の番が近いことを知らせてくれるので、患者さんは安心できます。
また、仕事中に抜けて診察を受ける場合や、子供の診察の付添をする場合にも、待ち時間を計算できるので効率よくスケジュールを立てることができます。
自分の順番が近くなってから病院へ行けばいいのです。
寒い季節に、混雑した待合室で長時間待たされると、インフルエンザやコロナなど危険なウィルスに感染する危険があります。待ち時間を短くすることによって、院内感染のリスクを軽減することができます。
オンライン決済機能のついたシステムであれば、支払いをキャッシュレスで行うことができます。
病院予約アプリには、いくつか予約のスタイルがあります。
例えば以下のようなスタイルがあります。
順番型
時間指定型
時間帯型
順番型とは、来た者順の予約スタイルです。
銀行や郵便局に行くと、番号札を取って番号順に呼ばれていきますが、あれと同じシステムです。患者さんが予約を入れた順に受け付けていきます。
一人あたりの診察時間が短い、耳鼻科や皮膚科などには順番型の予約システムが適しています。
時間指定型予約とは「10月24日の9時40分」といった、具体的な日時を指定する予約システムです。
この予約方法はわかりやすいですが、時間が押したり、指定した時間がずれてしまったときには問題になります。
結局、患者さんを待たせることになり、満足度の低下につながりかねません。
時間帯型とは、時間帯で区切る予約システムです。
「10月24日の10時台」といった形で、時間に幅をもたせて予約を受け付けます。患者をじっくり診察するような、一人あたりの診察時間が長くなるスタイルのクリニックには、時間帯型予約システムが適しています。
病院むけ予約システムを導入するには大きく分けて3つの方法があります。
予約ポータルサイトに登録
クラウドの予約システムを利用
クリニックに最適化したシステムを開発する
クリニック予約ポータルサイトとは、医院検索ができるサイトに予約機能がついたサービスです。掲載料を支払って予約機能を利用することができます。
患者さんはスマホからもサイトを検索できますが、アプリではないため機能は限られています。
EPARKクリニック・病院
Saasで提供されている、クリニック、病院向けのパッケージ予約システムは、定額の月額利用料金で利用できます。
スマホアプリと連携している予約システムもあり、選択肢が豊富です。
ただ、既製品のシステムになるため、カスタマイズしたり、基幹システムと連携したりすることはできません。
メディカル革命
https://medical-reserve.co.jp/
ヨヤクル
3Bees
パッケージの予約システムは汎用的に作られており、仕様が決まっているため、カスタマイズできません。そのため病院の基幹システムや電子カルテシステム、またレセコンなどと予約システムを自由に連携することができません。
病院独自のニーズに応えるには、予約システムを開発する必要があります。
開発には投資が必要ですが、予約業務と全ての業務を一元管理することで、病院の運営効率が向上し、患者の満足度が向上することで結果として診療報酬の向上も期待できます。
最初は最低限のシンプルな予約機能でリリースし、ユーザーの反応を見ながら少しづつバージョンアップしていくことも可能です。長期的に見て、使いやすい予約アプリは既存の患者を維持し、新規患者を引きつける要因になり、診療報酬の増加にも貢献します。
この記事では、病院向け予約アプリ導入のメリットとその方法についてご紹介しました。
パッケージ提供の診療予約システムは、比較的かんたんに導入でき、コストが抑えられます。
しかし汎用的に作られた予約システムは、他のシステムとの一元化などカスタマイズがしにくく、期待したような効果が得られないこともあります。
であれば、初めから業務に特化した予約システム開発のために投資することは、長期的な視野で見るとコストの最適化、業務の効率化に繋がります。
当社Rabilooはソフトウェア開発会社です。様々な業種向けの予約システムの開発実績があります。
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