VJU 「日本での起業ストーリーとAI時代のビジネス」をテーマに講演会を開催
2026/06/05
2026/06/05
ベトナム日本大学(VJU)はこのほど、「日本での起業ストーリーとAI時代のビジネス」をテーマとした講演会を開催しました。
本講演会は、大学と企業との連携活動の一環として実施されました。当日はゴ・ゴック・クオン氏とグエン・スアン・ティエン氏が登壇し、起業の実体験や日本市場への挑戦について紹介するとともに、AIがビジネスにもたらす変化についても語りました。
学生たちにとっては、国際的な環境でのキャリア形成を考える貴重な学びの機会となりました。
起業から日本市場への挑戦へ
講演の冒頭では、事業立ち上げ当初の経験が紹介されました。限られたリソースの中でスタートしたものの、試行錯誤を重ねながら事業を成長させてきたといいます。
また、起業とは大きなアイデアから始まるものではなく、市場の課題を見つけ、その解決に向けて挑戦を続けるプロセスであると説明されました。
日本が進出先として選ばれた背景には、ソフトウェア開発やDXに対する高い需要があります。一方で、日本国内ではIT人材不足が深刻化しており、若く優秀なエンジニアを擁するベトナム企業にとって大きなビジネスチャンスが広がっています。
さらに、日本市場の価値は市場規模だけではありません。高い品質基準や業務遂行能力が求められる環境であるため、企業としての専門性や組織力を高めることができます。
日本市場で信頼を獲得することは、企業の競争力を示す大きな強みになると語られました。
日本市場での挑戦や起業の経験について 学生たちに語る登壇者
信頼と品質が求められる日本市場
日本は世界でも有数の厳しい市場として知られています。言語の壁だけでなく、商習慣やビジネス文化の違いにも対応しなければなりません。さらに、高い品質要求への対応も求められます。
講演では、最大の課題は技術力ではなく、信頼の構築であることが強調されました。日本企業は取引先を慎重に評価する傾向があり、長期的な関係を重視します。そのため、コミュニケーションや品質管理における小さなミスであっても、信頼関係に影響を与える可能性があります。
このような環境では、価格だけで競争することは容易ではありません。持続的な成長を実現するためには、高品質なサービスの提供が欠かせません。また、約束を確実に守る姿勢や継続的な改善も重要だと説明されました。
さらに、日本市場で確固たる地位を築くためには、技術力だけでは十分ではありません。ブランド構築や営業戦略の強化、品質管理体制の整備などを進めながら、企業価値を総合的に高めていくことが長期的な成長につながると語られました。
AIは働き方を変えても、起業家精神は変えない
学生から特に関心を集めたのが、AIがビジネスに与える影響についてのテーマです。
登壇者によると、以前は市場調査や資料作成、製品開発、営業活動などに多くの時間と人的リソースが必要でした。しかし現在では、AIの活用によって業務効率が大きく向上しています。スタートアップや少人数のチームでも、より迅速に事業を展開できる環境が整いつつあります。
一方で、AIがすべてを代替できるわけではありません。起業において重要な挑戦する姿勢や責任感、粘り強さは今後も必要とされます。顧客との信頼関係を築く力も変わらず重要です。
AIは学習や情報収集を支援する強力なツールとなっています。一方で、誰もが同じツールを利用できる時代になりました。そのため、どのように活用し、新たな価値を生み出すかが重要になると述べられました。
学術と実務をつなぐ貴重な機会に
「日本での起業ストーリーとAI時代のビジネス」をテーマとした本講演会は、学術的な学びと企業の実務経験を結び付ける貴重な交流の場となりました。
起業の実体験や日本市場での事業展開に関する話題に加え、AI時代のビジネスに関する具体的な知見も共有されました。学生たちは、教室では得られない実践的な視点に触れることができました。
また、起業や国際ビジネス、日越協力に対する理解を深めるとともに、変化の激しい時代に求められる学び続ける姿勢やイノベーションへの意識を高める機会にもなりました。
ベトナム日本大学(VJU)で開催された「日本での起業ストーリーとAI時代のビジネス」講演会の参加者による記念撮影
今後もVJUは、企業との連携を通じて学生と社会をつなぐ取り組みを推進していきます。グローバルな環境で活躍できる人材の育成にも引き続き取り組んでいきます。
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