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AIを使った画像認識技術で、顔認識と顔認証があります。どちらもよく似ていますが、用いられる用途が異なります。
「顔認識」は顔の特徴や表情を読み取る技術で、「顔認証」は前もって取得した画像のデータと照合して本人かどうかを見分ける技術です。
この記事では、特に「顔認識」にフォーカスして、顔認識技術をマーケティングに活用する方法について解説します。
顔認識技術は、人工知能やコンピュータビジョン技術を使用して、画像またはビデオの中で人の顔を自動的に検出し、識別する技術です。この技術は、セキュリティシステム、監視システム、マーケティング、医療、ゲーム、ロボット工学など、さまざまな分野で使用されています。
顔認識システムの主な機能は、以下のとおりです。
顔検出
特徴抽出
顔比較
顔検出とは、まず、画像や動画から人間の顔を自動的に検出する技術です。
顔検出では、その画像の中に「顔」があるか、ないかを判断します。
身近な例では、デジタルカメラを人物に向けると、顔の部分を四角で囲って表示する機能です。
「特徴抽出」とは、対象とする画像や映像から、物体の特徴を数値データとして抽出することです。顔認識技術では、顔の特徴を抽出することで、個人を識別することができます。例えば、目の位置や大きさ、鼻や口の形など、顔の部位ごとに数値を計算し、その数値から顔を識別できます。
「顔比較」とは、2つ以上の顔画像を比較して、その類似度や差異を計算する技術です。顔比較は顔認識技術の一部で、セキュリティや個人認証などの分野で利用されています。
例えば、IDカードの写真と実際の本人の顔を比較することで、本人確認を行うことができます。また、犯罪者の顔画像と、監視カメラで撮影された顔画像を比較することで、犯罪者の捜査に役立てることができます。
顔比較は、顔の特徴抽出を行ってから行われます。比較する際には、顔の各部位の座標や形状、色相などを比較して、顔の類似度を算出します。顔比較は、精度が高く、迅速な個人認証や捜査に有用な技術です。
顔認識と顔認証は、どちらも似たような言葉で、両方とも人間の顔を識別するシステムですが、その目的と方法が異なります。
顔認識とは、簡単にいうと「顔を認識する」機能です。顔を検出し、顔の位置や向き、また表情などを分析することができます。顔認識システムは、写真の中から人物を検出したり、監視カメラの映像から人物を特定するのに使用されます。
一方、顔認証は「顔を認証する」、つまり、顔認識技術によって検出された顔の特徴量を解析し、登録された個人の情報と照合することで、その人物の身元を確認し、誰であるかを特定する技術です。主にセキュリティや認証の分野で利用されています。
要約すると、顔認識は顔を検出し、人物を特定し、さらには表情や年齢、性別などを解析することを目的とし、顔認証はその人物の身元を確認するために、顔認識の情報を利用します。
顔認識技術を用いたシステムを開発するために、エンジニアが利用する仕組みは以下の通りです。
カメラやビデオカメラなどから画像が取得されます。
画像中から顔を検出するために、パターン認識や機械学習アルゴリズムを使用します。一般的に、顔の検出には以下の手法が用いられます。
Haar Cascade
Viola-Jones
DNN (Deep Neural Network)
顔が検出されたら、その顔から特徴量を抽出します。特徴量とは、顔の形状、位置、大きさ、色など、顔を表す数値データのことです。
抽出した特徴量をもとに、事前に登録された顔画像データベースと照合し、誰の顔かを識別します。顔画像データベースは、顔認識システムが認識することができる人物の顔画像を登録したデータベースです。
認識結果をもとに、その人物が誰であるかを判定します。
以上が、一般的な顔認識技術の仕組みです。ただし、実際には、様々な手法やアルゴリズムが使われるため、この仕組みと異なる場合もあります。また、顔認識技術は、プライバシーや倫理的問題など、様々な問題を引き起こすことがあるため、慎重な利用が求められます。
より専門的な顔検出アプローチについての解説はこちらの記事をご覧ください。
顔認識は単に顔を認識するだけではなく、表情や性別、年齢までも読み取ることができます。これらの技術をソリューションに落とし込んで、マーケティングに活かすことができます。
顔認識システムをマーケティングに活用する方法としては、以下のようなものがあります。
顧客属性を分析
顧客の行動を把握する
広告配信の最適化
顧客に対する個別のサービス提供
顔認識技術を活用することで、店舗や施設に入場した顧客の属性が把握できます。例えば、年齢や性別、入場者のカウントや滞在時間、来店頻度までも把握できます。これらの情報を活用することで、マーケティング施策の改善や顧客サービスの向上につなげることができます。
顔認識技術を活用することで、店舗内での顧客の行動を把握することができます。例えば、どの商品を見ているか、どの商品を手に取っているか、どの商品を購入したかなどを把握できます。これらの情報を活用することで、より効果的な販促施策が行えます。
顔認識技術をデジタルサイネージとシステム連携して、広告配信の最適化を図ることができます。例えば、ディスプレイに設置されたカメラで、広告コンテンツが放映される場所にいる人の顔を認識し、その人の年齢層や性別、表情、興味関心に応じて、適切な広告を自動配信できます。
また、実際にディスプレイの前で視聴された時間のデータを取り、コンテンツの視聴率を取り、広告の効果性に関してPDCAを回すことができます。
顔認識技術を活用することで、顧客に対して個別のサービスを提供することができます。例えば、顧客が店舗に来店した際に、その顧客の顔を認識して、過去に購入した商品や利用したサービスに関する情報を表示することができます。これにより、よりスムーズなサービス提供が可能となります。
弊社Rabiloo(ラビロー)はベトナムトップの理工系大学、ハノイ工科大学のコンピュータビジョンにおける第一人者の教授たちと共同で、高性能の顔認識技術を研究開発しています。
Rabilooの顔認識システムは他社の顔認識技術と比較して、どんなメリットがあるかご紹介します。
入り口に設置したカメラから、前を通った人物のIDを高精度で認識できます。また、データベースに登録していない、初見の人物から、かなり高精度で年齢、性別、さらには表情からハピネス度まで認識することができます。
顔認識の精度は、カメラの性能にも依存しますが、弊社の顔認識システムは既に天井に設置済みの一般のセキュリティカメラを利用しても顔認識に成功しています。
この点は、利用いただくお客様に大きなメリットとなります。
顔認識システムを提供する大手メーカーを利用する場合、一般的にデバイスもそのメーカーのものを購入しなければならず、他社製品との互換性がありません。
弊社のソリューションは一般的なレベルのセキュリティカメラを用いても、高精度の顔認識に成功しています。
弊社は高機能で低価格のデバイスの提供から開発までワンストップで行っています。さらに、人件費の安いベトナムで開発を行っているため日本のメーカーを利用するより、大幅にコストを下げられるのは、大きなメリットだと自負しております。
もちろんコストが安いからといって性能が劣るわけではありません。「高機能をこのコストで」というところに価値を見出していただけると確信しております。
Rabilooの顔認識システムをご利用いただく場合、技術だけを販売することもできますし、オーダーメイドの開発をすることも可能です。
開発する際は0から開発するわけではなく、既に開発ずみの技術を組み合わせてお客様のビジネスニーズに合わせてカスタマイズするため、スピーディに少ない手間で効率的に開発することが可能です。
一般的にパッケージ販売やSaasによる提供はカスタマイズができない、ないしは不安定になり、デメリットが大きくなります。
しかし、Rabilooは自社開発の技術をカスタマイズするため自由度が高く開発コストも少なくてすみます。
スピード感が求められ、低予算で抑えたい、スタートアップ企業様や中小企業様にとっては特に重要なメリットだと思います。
顔認識は、画像から顔を検出し、顔の特徴を抽出し、人物の特定、年齢、性別、表情までを認識、判断できる技術です。
顔認証は、それらの認識情報をもとにデータベースにあるデータと比較して本人かどうかを照合し認証する技術です。
顔認識技術をマーケティングに活用できます。
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