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ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、どのプログラミング言語を使うかは、どんなシステムを作りたいか、システムの用途によってそれぞれ選択肢が異なります。
プログラミング言語によって得意分野があり、技術に合わせて改良された新しい言語が次々に生まれています。
それで「現場で最も使われているプログラミング言語」を見れば、世界のトレンドを知ることができます。
最新の開発現場ではどのプログラミング言語が最もよく使用されているのでしょうか。
本記事では、2022年にソフトウェア開発の現場で最もよく使用されるプログラミング言語を世界と日本の開発現場に分けてご紹介します。
プログラミング言語(Computer Programming Language)とは、コンピュータなどの電子機器で使用される言語で、電子機器用の動作プログラムをプログラマが記述できるように、独自のルールで規格化されたものです。 電子機器を使用する人と機器の両方が解釈できるようになっています。
最初に生まれたプログラミング言語として知られているのは、Fortran(フォートラン:Formula Translationの略)です。現在、約700種類のプログラミング言語があります。そのような数あるプログラミング言語で、プロジェクトの特性(ビジネス、規模、保守性など)に応じて、適切な言語を選択することが非常に重要になります。
ソフトウェア開発で使われているプログラミング言語は、グローバル市場と日本で特徴的な違いがあります。
2022年に世界の開発現場で最もよく使われているプログラミング言語
スタックオーバーフローの統計調査によると、2022 年の時点で、JavaScript が世界中のソフトウェア開発者の間で最も一般的に使用されているプログラミング言語であることがわかります。さらにPython、SQL、および TypeScript が、世界中で最も広く使用されているプログラミング言語のトップ 5 を占めています。
HTML/CSSは厳密に言うとプログラミング言語ではありませんが、いずれにせよweb系の開発需要が世界的に見て非常に大きいことがこの結果からわかります。
2022年にアメリカとヨーロッパの開発現場で最も需要のあるプログラミング言語
次に世界最大のIT企業が集結するアメリカの開発現場で人気のあるプログラミング言語に注目してみましょう。
アメリカではAI開発などの先端技術に使われるPythonの需要が非常に大きいことがわかります。
画像引用:SAMURAIエンジニアブログより
株式会社SAMURAIが現役エンジニア100名に聞いたアンケートによると、業務で使用しているプログラミング言語の第1位は「Java」、第2位は同率で「Python」と「JavaScript」、第4位は「C#」、第5位は「PHP」という結果でした。
日本では、Javaが使われている開発現場が多いのが特徴です。
上記で説明したように、企業はプロジェクトの特性やプログラミング言語の普及度に応じてどの言語を使用するかを決定します。
ソフトウェア開発の現場でよく使用されるプログラミング言語の特徴を外観してみましょう。
今から50年前に開発された最も有名なプログラミング言語で、これまで世界中の多くの開発現場で使われてきました。
その後に登場するさまざまな言語に影響を与えて、プログラミング言語の父とも言える存在になっています。
前述のC言語を使いやすいように改良したのが、C++ (シープラスプラス)で、それをさらに改良したのがC#(シーシャープ)です。
C#(シーシャープ)は主にWindowsのソフトウェア開発やゲーム開発の現場で使われています。
JavaScript(ジャバスクリプト)は主にWebサイトに動きをつけるために用いられる言語です。普段わたしたちが目にするほとんどのWebサイトの中でJavaScriptが動いています。そのほかにもシステム開発の現場でもよく用いられています。
Web制作の需要が現在非常に高いこと、初心者にも学びやすい言語であることから、2022年、世界で最も人気のある言語になっています。
Python(パイソン)はAI、ブロックチェーン、開発研究プロジェクトでよく使用されるプログラミング言語です。ここ数年でGoogleで最も検索された、世界で特に人気のある言語です。
理解しやすく、大規模なプロジェクトをサポートするフレームワーク(odo、django)があり、高いセキュリティを備えているため、AI開発プロジェクトではPythonの使用が第一候補になるでしょう。
▶︎OpenCVとPythonでマークシートの採点機械を構築する
Javaはシステム開発の現場で非常に幅広く使われているプログラミング言語です。比較的古い言語ですが、今でも現役で多くの製品の中で動いています。
使用できる用途も広く、システム開発からWebアプリケーション、アンドロイドのアプリ、家電製品からNASAの火星探査機に至るなど幅広い用途に応じた組み込み系開発にも使用されている言語です。
高いパフォーマンスと安定性を必要とする業務システムを開発する場合、Javaの選択が最適です。
関連記事:Javaエンジニアはなぜ不足しているのか?【エンジニア獲得の秘策】
Objective-C(オブジェクティブシー)は、C言語を改良して作られた言語です。さらにそれを改良したのがSwift(スウィフト)
で、iPhoneのアプリを開発するために使用されています。
関連記事:iOSアプリ開発に最適な言語は?Androidアプリwebアプリもそれぞれ解説
Kotlin(コトリン)は Javaを元に改良された言語で、Androidのスマホアプリを開発するために使用されています。
PHPはWeb開発の現場でよく使用される言語です。
「計算処理が複雑すぎない」「中程度のアクセスがある」「アクセス数が多くても複雑すぎない」などの特徴を持つWebサイトの開発では、PHPが第一の選択肢になります。
HTMLは厳密に言うとプログラミング言語ではなく、Webサイトに文字や画像を表示させるための言語で、CSSは表示させたものを見やすく装飾するための言語です。
JavaScriptとともにWebサイトの制作に使われます。
弊社Rabilooは、ベトナムと日本に拠点を置くソフトウェア開発企業です。日本やヨーロッパ企業のオフショア開発パートナーとして、さまざまなソフトウェア開発案件を手がけてきました。
弊社エンジニアの得意分野はJava、PHP、Python、JavaScriptです。特に、Javaを扱える経験を積んだエンジニアを豊富に抱えており、Java言語を用いた案件に強みを持っております。Javaエンジニアの必要な企業様、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
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