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Webサイトのテストを成功させる5つの秘訣

2024/10/21
2021/10/25
Webサイトのテストを成功させる5つの秘訣

どれほど内容の良いコンテンツをつぎ込んでも、どれほどデザインの凝ったサイトでも、エラーがあればせっかくの訪問者もサイトを離脱してしまいます。

それは顧客のブランディングにも、開発チームの評判にもマイナスの評価を与えます。

それを最大限防ぐために、リリース前のWebサイトは、バグがないかどうかを確認するためのテストを必ず行っています。

つまり、Webサイトの品質を入念にチェックします。

この記事では、Webサイトのテストを成功させるための秘訣についてくわしく解説していきます。

Webサイトのテストとは?

Webサイトのテストは、ソフトウェアのテスト工程の中で行われます。この作業は、Web アプリケーションの品質をチェックすることに焦点が当てられています。

Webサイトの公開前に行われるテストにより、ユーザーが使用する前にWebサイトの問題点を解決することができます。例えば、機能性、セキュリティ、Webサービス、統合、負荷のかかる問題などです。

では、不具合を見逃さないために、どのようにWebサイトをテストすればよいのでしょうか。

Webサイト構築時に実施するテストの種類

テストでエラーを見逃さないためには、以下の種類のテストを実行します。

①機能テスト

機能テストは、Webサイトの品質をテストする作業のーつです。

機能テストは、テストの際にアプリケーションのソースコードを考慮せずに実施するブラックボックステストの一種です。アプリケーションの内部構造には着目せず、入力値と出力結果を確認するものです。

 

このテストの目的は、アプリケーションの各機能をテストすることです。これにより、機能が仕様を満たしているかどうかを確認します。

このテストをきちんと行うことで、不要な機能のテストが重複することを避けることができます。また、同時に複数のバグの発生を防ぐこともできます。

機能テストには、以下が含まれます。

リンクのテスト

内部リンク 

内部リンクは同じWebサイトのページへリンクされます。このテストでは内部リンクがWebサイトの正しいページにリンクされているかを確認します。

例 サイトの各ページから「ホームページ」へのリンク、「ホームページ」から「商品」・「お問い合わせ」ページへのリンクなど。

外部リンク

外部リンクは他のWebサイトへリンクされます。このテストでは、外部のWebサイトに適切にリンクされているかどうかを確認します。

例 Facebook・Youtube・Instagramへのリンク

メールのリンク 

ユーザーがメールのリンクをクリックすると、デフォルトのメールアプリが開かれ、メールアドレスが事前に入力されるかどうかを確認します。

リンク切れ 

リンク切れは、Webサイトの内部または外部ページのいずれにもリンクされません。このようなリンクは、リンク先のURLにタイプミスがあったり、リンク先のページが削除されたり、存在しなくなったりした場合に発生します。

Webフォームのテスト

WebフォームはWebサイトで最もよく使われる項目の一つです。したがって、WebフォームのテストはWebサイトのテストにおいて重要な作業です。

Webフォームのテストには以下が含まれます。

  • 各フィールドに対するロジックの検証を確認する。
  • 必須フィールドを確認する
  • ユーザーが必須フィールドを入力していない場合にエラーメッセージが表示されるかどうかを確認する。
  • パスワード入力のフィールドにパスワードを表示させることができるかどうかを確認する。
  • 各フィールドの無効な入力値を確認する
  • フォーム送信時のレスポンスを確認する
  • フィールドのデフォルト値を確認する
  • 計算されたフィールドが正しいかどうかを確認する

セッション・クッキーの管理のテスト

クッキーとは、ユーザーのシステム情報を含むファイルのことで、これらのファイルは任意の場所に保存され、ブラウザによって使用されます。ログインセッションの間、情報はクッキー(セッションなど)に保存され、ウェブサイトのために取得することができます。

ユーザーはブラウザの設定でCookieを有効または無効にできます。 このテストでは、Cookieが暗号化された形式で端末に保存されているかどうかを確認します。

セッションテストとCookieの管理は以下の通りです。

  • クッキーを無効にしたときのWebサイトの活動を確認する
  • クッキーを破損してサイトをテストする
  • ウェブサイト上のすべてのクッキーを削除した後のウェブサイトの動作をチェックする
  • 異なるブラウザでクッキーが機能するかどうかを確認する
  • ログイン認証用のクッキーが機能しているかどうかを確認する
  • キャッシュをクリアしてクッキー(セッション)を消去した後、またはクッキーの有効期限が切れた後のアプリケーションの動作を確認する
  • クッキー(セッション)をクリアしてアプリケーションへのログインを確認する

②パフォーマンステスト

パフォーマンステストは特定のアクセスケースを想定してシステムの動作をテストするソフトウェアテストの一種です。

 

この活動では、Webサイトの負荷をチェックする必要があります。

  • 特定の接続速度に対する応答時間を確認する
  • Webが複数のリクエストを同時に処理できるかどうかを確認する
  • トラフィックが多い時間帯のWebのパフォーマンスをチェックする
  • ユーザーからの大量の入力データの場合にテストする
  • データベースに接続してWebサイトの動作を確認する

③ユーザビリティテスト

ユーザビリティテストとは、ブラックボックステストの一つで、ユーザーの視点で行うテストです。ユーザー中心のインタラクションデザインで実施される手法で、製品やサービスを代表的なユーザーでテストして評価するものです。

ユーザビリティはWebサイト存続のための最も重要かつ必要な条件です。サイトが使いにくいと、ユーザーはそのサイトを利用しなくなります。また、ページの内容や詳細が読みづらかったり、理解しづらかったりすれば、閲覧者はそのページから離れてしまうというわけです。

したがって、ユーザビリティテストは、ユーザーインターフェースがどれだけ使いやすいかを評価する重要な役割を果たします。

 

ここではユーザビリティテストの例をご紹介します。

  • コンテンツはユーザーが容易に理解できるように、情報量が多く、構造化され、論理的にリンクされていなければならない
  • Webページのナビゲーションはユーザーが簡単に操作できるかをチェックする
  • ヘルプ・マニュアルのドキュメントがアップロードされているかを確認する
  • エンドユーザーの利便性のために、検索機能があるかを確認する
  • メインメニューからすべての推奨ページへのアクセスが可能であるかを確認する
  • コンテンツに誤字脱字がないかを確認する
  • 背景色、パターン、スタイル、フォント、画像の位置、フレーム、ボーダーなど、仕様に定義されているガイドラインに従っているかを確認する
  • Webサイトは、言語や通貨などが異なるさまざまな国のユーザーがアクセスする可能性があるため、翻訳に対応している必要がある 

④互換性テスト 

互換性テストには以下が含まれます。

  • 異なるブラウザ(IE、Firefox、Chrome、Safari、Opera)でサイトをテストし、正しく表示されるかを確認する
  • 使用しているHTMLのバージョンが、異なるブラウザのバージョンと互換性があるかどうかを確認してください。
  • 異なるブラウザで画像が完全に表示されているかどうかを確認する
  • 異なるブラウザでのフォントを確認する
  • 異なるブラウザで使用可能なjavascriptコードをテストする
  • アニメーションGIFを異なるブラウザでテストする

⑤セキュリティテスト

Webサイトのセキュリティは、あらゆるWebサイトにとって最重要事項のーつです。セキュリティテスト、Webサイトのデータ暗号化に関する情報の漏洩がないようにするためのものです。セキュリティテストには以下が含まれます。

  • ユーザーが「https」から「http」に変更した場合は適切なメッセージが表示され、その逆の場合も同様であるかチェック
  • 内部リンクページへのアクセスをチェックし、ログインが必要な場合は、ユーザーをログインページにリダイレクトするかどうか、適切なメッセージが表示されるかどうかを確認する。
  • 取引、エラーメッセージ、ログインに関する情報をログファイルに記録するかどうかを確認する
  • ファイルのダウンロード制限をチェックする。
  • WebフォルダまたはWebファイルにアクセスできるかどうかを確認する。フォルダやファイルがダウンロードできないように設定されていないかどうか。
  • 偽装ログインを自動的に防止するために、ログイン時にCAPTCHAが追加され、適切に動作しているかを確認する。
  • クエリ文字列のパラメータを変更して情報にアクセスしようとしていないかをテストします。例えば、情報を編集しているときに、URL上にUserID = 1と表示されている場合、これらのパラメータ値を変更してみて、アプリケーションが異なるユーザー情報を提供するかどうかを確認する。この場合、他のユーザー情報が表示されないように、表示を拒否する必要がある。
  • ユーザーがWebサイト上で活動していない場合、指定した時間が経過するとセッションが失効することを確認する。
  •  ユーザー/パスワードが無効になっていないか確認する。

まとめ

この記事ではウェブサイトをテストする5つの方法について解説してきました。

  1. 機能テスト
  2. パフォーマンスのテスト
  3. ユーザビリティテスト
  4. 互換性テスト
  5. セキュリティテスト

の5つテストです。

このように、Webサイトのテストは、Webサイトのデザインと開発のプロセスにおいて非常に重要な職業です。

プロのウェブサイト制作会社は、詳細かつ完全なテストプロセスを持つ必要があります。そうすることで、リリース後にエラーが発生してしまうのを防ぐことができます。

Rabiloo(ラビロー)は経験豊富なプログラマーがおり、プロフェッショナルなウェブサイトの構築・開発を請け負っています。ウェブサイト制作についてご不明な点やご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

関連記事:

▶︎モバイルアプリテストにおける基本テスト項目

▶︎ソフトウェアテストが開発において重要な5つの理由

▶︎アジャイルテストの4象限を用いてソフトウェア開発品質を向上させる方法

 

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Kakimoto Kota
Rabilooのオウンドメディアで制作ディレクターを担当。日越翻訳、記事、動画、SNS、コンテンツの戦略立案から制作まで行う。2015年よりベトナム・ハノイ在住
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