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デジタルサイネージを商業施設や多店舗で活用するなら、クラウド型を選択するのが最適解です。
クラウド型デジタルサイネージは、簡単に導入でき、利便性が高く、導入コストも抑えられます。
そこで今回の記事では、「クラウド型デジタルサイネージの概要」と、「複数店舗でデジタルサイネージを効果的に活用する方法」について解説します。
本記事の概要
クラウド型デジタルサイネージとは何か。
他のサイネージと比べてどんなメリットがあるか。
弊社Rabiloo(ラビロー)は配信型デジタルサイネージソフトウェアを自社開発し、大型チェーン店舗にデジタルサイネージ導入を支援しています。本記事は、Rabiloo(ラビロー)のブログ編集部が業界の知見をもとにお届けします。
デジタルサイネージシステム改善の参考になれば幸いです。
クラウド型デジタルサイネージは、サイネージ(広告放映)システムをインターネット上のクラウドサービスを利用して運用します。
これにより、サイネージのインフラ構築や運用、メンテナンスなどに必要なコストやリソースを削減することができます。また、遠隔地からの管理やコンテンツの管理・配信も可能になり、サイネージ運用が柔軟にできます。
クラウド型デジタルサイネージでは、ディスプレイやSTBなどの機器類は自社で購入・保有し、インターネット環境も整えます。
一方、コンテンツ配信に必要なソフトウェア(CMS)やサーバーなどのインフラをサブスクリプションで月額利用するシステムになっています。
デジタルサイネージはクラウド型の他に
「オンプレミス型」:サーバーやネットワークシステムを自社で保有
「スタンドアローン型」:コンテンツを入れたUSBを端末に差し込んで、オフラインで使用
などがあります。
関連記事:【初心者でもわかる】クラウドサービスとは?わかりやすく解説!
デジタルサイネージコンテンツを複数の拠点へ配信するなら、クラウド型が最も便利です。以下のようなメリットがあります。
クラウドサイネージはサーバーの購入や構築、インフラの整備を自社で行う必要がないため、初期費用を大幅に節約できます。また、運用コストも低減されます。
クラウドサイネージは、サーバーを構築したり運用していくための専門スキルを持ったリソースを雇用する必要がありません。
オンプレミス型は、自社内でのネットワーク構築になるため、遠隔からの管理ができません。
一方、クラウドサイネージはインターネットを介して、1台のパソコンから複数の店舗へ遠隔でコンテンツ配信を管理できます。
クラウド型デジタルサイネージシステムは、プロバイダーが管理するため、スムーズなアップグレードを提供します。
一方オンプレミスでは、自社のエンジニアがアップグレードを行わなければならないため、手間と時間がかかります。
クラウド型デジタルサイネージは、1台のパソコンで複数の端末に遠隔でコンテンツ配信ができるため、チェーン展開する企業で効果的に活用されています。例えば、以下のような使用例があります。
複数の店舗で同じキャンペーンやプロモーションを行う際に、各店舗で同じ内容のサイネージを表示することができます。
催事キャンペーンなどを通常広告に挟んでスポットで配信することも自由にできます。
全国展開のチェーン店では、店舗ごとにカスタマイズされたプロモーションや広告、また店舗ごとに異なる商品やメニューの情報をリアルタイムに配信できます。
さらにエリアごとにグループを作って、エリア独自のコンテンツ配信を本部から一元管理できます。
デジタルサイネージとAIの連携は今後のトレンドになります。
AIと連携することで、広告の効果性、集客のPDCAを回すことができます。さらに各店舗のトラフィックや売上などのデータを統合して分析し、顧客に対するターゲティング広告を効果的に配信することが可能になります。
クラウド型デジタルサイネージは導入コストが抑えられて利便性が高いですが、以下のデメリットや課題もあります。
クラウドデジタルサイネージはインターネット回線を通じてデータを配信するため、高速かつ安定したインターネット回線が必要です。ネット回線が途切れたり、ネット環境のないところでは使えないサービスもあります。
クラウドサイネージは、Saasでパッケージ提供されているため、基本的にカスタマイズできません。AIカメラやPOSレジなど、他の機能を追加するための拡張性が低くなります。
メーカー提供のデジタルサイネージでは、他社のサービスや機種との互換性がありません。
プロバイダのクラウドデータを使用すると、データセキュリティー上の問題が生じる可能性があります。例えば将来拡張して、AIカメラと連携させた場合、顔写真は個人情報になるため、プロバイダのサーバーにデータとして保存することができません。
サーバーに関しては自社で運用するか、レンタルサーバーを契約する必要があります。
クラウド型デジタルサイネージ配信システムを使えば、場所や時間帯によって配信するコンテンツを変えることができます。例えば、帰宅する学生の多い時間帯や主婦の多い時間帯などを狙ったターゲット配信が可能になります。
しかし、実際にどのぐらい見られたか、どの程度の売り上げ効果があったかまでは追跡することができません。
マーケティングに活用できるデータを取るには、AIカメラやアナリティクスシステムと連携する必要があります。
では次に、基本的なクラウド型デジタルサイネージを導入で必要なものについて説明します。クラウドサイネージには以下のものが必要になります。
ディスプレイ
STB(セットトップボックス)
デジタルサイネージCMS
コンテンツ
インターネット環境
STBとは、ディスプレイにコンテンツを映し出すために必要な小型のコンピュータのことです。小型であるため、ディスプレイの裏に設置しやすく、価格も定額です。
基本的にディスプレイ(コンテンツ)一つに付き、1台のSTBが必要になります。STBが内蔵されたディスプレイもありますが、価格が高額になります。
一般的には、ディスプレイやSTBは買取で、デジタルサイネージソフトウェアはSaasでサブスクリプションで利用する形になります。
また、サイネージに流すコンテンツも自社(または外注)で用意する必要があります。
Rabilooのデジタルサイネージソフトウェア
基本的にデジタルサイネージ導入には以下の費用がかかります。
ディスプレイの費用
STBの費用
CMSの費用
コンテンツ制作の費用
工事費用
これらの価格相場は、様々な要因(例えば、導入する機材、利用するサービス、導入する店舗数など)によって異なります。
そのため、価格や見積もりを知りたい場合、
一般的に、デジタルサイネージのCMSの月額利用料は数千円〜数万円程度になります。
弊社Rabiloo(ラビロー)はマーケティング効果測定に必須のAIデジタルサイネージソフトウェアを自社開発で提供しています。既存の監視カメラや、他の機能との連携も自由にカスタマイズできます。
デジタルサイネージ導入のご相談やお見積もりはいつでもお気軽に弊社までお問い合わせください。
クラウドデジタルサイネージ導入の際に注意したい点がいくつかあります。
遠隔でのコンテンツ配信を効率的に行うために、CMSの使いやすさは重要なポイントで
す。
以下の機能を確認してください。
CMSはネットが途切れても配信が続けられるか
火事などの緊急情報のリアルタイム配信が可能か
催事キャンペーンなどのスポットをチャンネルに上書きで追加できるか
STBを遠隔で操作できるか
CMSの中には、インターネットが切断されるとコンテンツが配信されなくなるものもあります。これは、大きな損失になります。
また、コンテンツをSTBにダウンロードして表示させる配信システムでは、若干のタイムラグが生じるため、火事や地震など、緊急情報のリアルタイム配信ができません。ネットワークのリアルタイム配信に切り替えられるかもチェックのポイントです。
クラウドデジタルサイネージに機能拡張のための互換性があるかどうか確かめておくことも必要です。
基本的にデジタルサイネージは一方的にコンテンツを配信するだけのシステムです。どのくらい視聴されて集客効果があったかデータを取るには、AIカメラやPOSレジなどと連携して視聴時間や客層のデータを取り、アナリティクスで分析する必要があります。
将来、AIと連携させたくても機種やメーカーによってはこのような機能拡張の互換性がないものもあります。また、Saasのサイネージソフトウェアは基本的にカスタマイズができません。
チェーン店や複数拠点へのデジタルサイネージ配信なら、クラウド型が最も初期費用が安く、少ないリソースで運用が可能です。
今後のデジタルサイネージのトレンドはAIとの連携です。
これから導入を検討されるなら、はじめからAIとの連携を視野に入れて選ばれることをお勧めします。
弊社Rabiloo(ラビロー)のクラウド型デジタルサイネージは、ソフトとハードの両面からワンストップで開発、サポートしております。
RabilooのデジタルサイネージCMSは、素人の方にも簡単に利用していただけるよう操作がシンプルです。
もちろん、CMSをSaasで利用していただくだけでも可能ですし、AIカメラとの連携も可能です。お客様のご要望に応じて自由にカスタマイズできます。
弊社はベトナム最高峰の理工系大学、ハノイ工科大学の研究室と共同で、最新のAI技術を用いて非常に精度の高い顔認証システムを自社開発しております。
お陰さまで日本の企業様からの引き合いも、急に多くなっています。
弊社のプロダクトにご興味をお持ちの企業様は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
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