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オフショア開発で一番人気があるのはベトナムです。
ベトナムは平均年齢が33.1歳(日本;49歳)と、若い労働者人口を豊富に抱え、人件費も安いことから多くの企業から注目されています。
オフショア開発において、ベトナムのメリット・デメリットは?
なぜ、オフショア開発委託先として日本企業から人気を集めているのでしょうか?
他の国との違いは?
この記事ではこうした質問に答え、ベトナムオフショアの最新動向をお伝えします。
ベトナムオフショア開発サービスにおいて経験豊富な、Rabiloo(ラビロー)の編集部が業界での知見、ローカル企業ならではの視点をもとにベトナムオフショアの魅力と課題を、徹底的にわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください!
今では「オフショア開発といえばベトナム」というぐらい、ベトナムはIT人材の供給先として定着しています。オフショア開発白書2023年版によると、インドや中国、フィリピンやバングラデシュなど定番のオフショア委託国を押さえて、ベトナムに人気が集中しています。なぜでしょうか。以下のような理由が挙げられます。
ベトナムは勢いがあって若い人材が豊富
ベトナムは親日で日本語が通じやすい
ベトナムはまだ人件費が安い
地理的、時差的にも日本とそれほど離れていない
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
ベトナムは経済発展途上にあり、未整備な面も多く存在します。
しかし、この状況が「成長の伸び代」となり、国全体の活力を生み出しているように見受けられます。 ベトナムの若い人材は強いハングリー精神を持ち、政府もこの点に着目して海外への人材輩出に力を入れています。
ベトナムは国策で、特にIT人材育成に重点を置き、大学や専門学校でのIT教育プログラムを拡充しています。加えて、国内外の企業と連携して実践的なインターンシッププログラムを強化し、学生時代から最新技術とスキルの習得を促進し、国際競争力の向上を図っています。
このように、ベトナムオフショアが注目される理由は、単に「若い労働力が豊富」というだけでなく、「戦略的に優秀なエンジニアを育成する取り組み」にあるといえます。
この点が深刻な人材不足で悩む日本にとってベトナムオフショアが魅力になる部分です。
ベトナムは中国やインドに比べると、全体的に親日で、日本企業や日本に対してリスペクトの気持ちがあります。さらに、日本語学習者も多く、積極的に日本のビジネス文化を学ぼうとする意欲があります。
そのため、ベトナムの案件では日本語が堪能なブリッジSEやコムターがアサインされるため、日本語で進められるプロジェクトがほとんどです。
この点が、日本企業にとってベトナムオフショアがやりやすいと感じている点の一つです。
ベトナムは国の経済事情により、エンジニアの人件費も日本に比べずいぶん安くなっています。経済成長に伴い、徐々に人件費は上がっていますが、日本に比べると物価や人件費はまだ安いのは事実です。
国民の平均月収が4万円ぐらいで、エンジニアの収入はだいたい5〜8万円ぐらいと見られています。エンジニアの平均単価は35〜45万、日本がだいたい100万円ぐらいだとすると、3割近くコストが下がることになります。
しかも、エンジニアの質は日本と遜色ないか、場合によってはそれ以上ということを考えると、まだまだコスパが高いことがわかります。
日本とベトナムの時差はマイナス2時間、日本より2時間遅く時間が進んでいます。
このためビジネスアワーが重なる時間帯に会議を行えば、リアルタイムで進捗が図れますし、直接の商談も必要に応じて計画できます。
飛行機で飛ぶと直行便で5時間ぐらいの距離です。オフショア開発を成功させる一つのポイントは現地への視察です。インドやバングラデシュと比べるとベトナムは移動もしやすく、この点においてもオフショア開発のハードルを下げているといえます。
ベトナムは旅行先としても人気があり、食べ物も美味しいので、出張がてら遊びによるのもいいのでしょう。
コロナ禍以降、世界情勢も変化し、ベトナムでのオフショア開発にも変化がみられています。どのように変化してきているか、その最新トレンドを追ってみましょう。
ラボ型開発の定着
円安の影響
選択肢が豊富になった
日本企業のベトナム子会社が急増
では、詳しく解説します。
オフショア開発には2つのアプローチがあります。
案件ベースで行う「請負開発」
人材ベースで行う「ラボ型開発」
このうちラボ型開発は、専属チームを中長期にわたって活用していくというアプローチです。特にここ数年において、ベトナムオフショア開発ではプロジェクトベースの単発の請負案件から、専属チームを中長期に確保するスタイルのラボ型開発に切り替えて、長期的なパートナーシップを築きたいという需要が高まっています。
もともとラボ型開発にはノウハウが必要なため、最初は小規模の請負案件で様子を見たのち、慣れてくるとラボ型に切り替えていくという形がセオリーになっています。
このことを考えると、ベトナムオフショアが日本の開発現場にとって一般化し、長期的な開発リソースとして定着していることがわかります。
コロナ禍でリモートワークの文化が定着したことも、この傾向を後押ししているでしょう。
ベトナムでラボ型開発が盛んな要因については以下の記事で考察していますので、興味のある方はぜひあわせてご覧ください。
関連記事:並走型ベトナムラボ型開発チームの活用で開発リソース不足を解消!
2021年ごろから始まった歴史的円安の影響で、多くのベトナムローカル企業はダメージを受けています。ベトナムローカル企業の視点から見ると、円安による日本円の価値の低下により、同じ仕事量でも円安前より20%ほど利益が減少しています。
ベトナムの企業としては、費用対効果の見直しが必要となり、サービスの付加価値を高めるための戦略が求められます。
一方で、近年の顕著な傾向として、ベトナムIT企業の日本離れが挙げられます。円安により利益の出なくなった日本市場から、より利益が見込める欧米市場へと顧客ターゲットをシフトする戦略転換が加速しています。
それでも日本にとって、ベトナムの高品質な技術力と豊富な人材は依然として強みであり、多くの日本企業はコスト上昇を踏まえた上でも戦略的なパートナーシップを維持しています。
円安の影響またベトナムエンジニアの人件費の高騰で、単価の値上げは必至になり、今後ベトナムオフショアでは以前ほどのインパクトのあるコスト削減効果は出なくなるかもしれません。
世界各国のオフショア案件をこなしていくうちに、ベトナムでは近年、特にソフトウェア開発、AI、IoT、ブロックチェーンなどの分野で著しい進展を見せています。
ベトナムオフショアが得意とする案件は、Webサービスの開発、モバイルアプリ開発がメインですが、これ以外にも基幹システムの開発やAI・ブロックチェーンといった高度な開発にも対応できるようになっています。
以前のように下流工程の下請けにとどまらず、上流工程から対応できる企業も増え、ベトナムオフショアは小さな規模感のスタートアップから大規模案件まで、選択肢の幅が広がってきています。
ここ数年、日本企業によるベトナムスタートアップの買収事例が増加しています。
ベトナムでは近年、IT分野のスタートアップが急速に増加しています。これらの企業の多くは、技術力に優れたエンジニアが立ち上げたものですが、経営戦略の不足により成長に苦戦するケースが少なくありません。 こうした状況を背景に、日本企業は、ベトナムのIT企業を買収することで、技術者不足を補い、競争力を高める動きが顕著です。買収後は日本企業の現地子会社として再編され、日本市場に特化したオフショア開発サービスを提供する企業が目立ちます。
この動きは、ベトナムの豊富なIT人材と技術力を活かしつつ、日本企業の経営ノウハウや顧客基盤を組み合わせることで、両国の強みを融合させる試みと言えます。
このように日本企業のベトナム子会社が、急増しています。
次にベトナムのオフショア開発企業の特徴をさらに詳しくみていきましょう。
ベトナムオフショア企業と一括りに言っても純ベトナムのIT企業、日本企業が出資したベトナム現地の子会社、日本とベトナムの合弁会社などスタイルは異なります。日本市場において「オフショア開発」は、大きく分けて「日本主導」か「ベトナム主導」かの2種類に分かれます。
以下では、
日本企業の子会社
ベトナムの現地IT企業
スタートアップ
グローバル企業
以上4つに分類したベトナムオフショア開発会社について簡単に説明します。
こちらは、先ほど紹介した日本企業が母体となるケースです。日本が主導で、ベトナム現地に設立した開発拠点でオフショア開発を行います。これには日本企業が子会社として現地法人を立ち上げるケースと、規模の小さなベトナムの現地スタートアップIT企業を日本企業が買収して自分たちの開発拠点とするケースがあります。
メリット
日本の親会社の高い基準と品質管理を維持できる
コスト削減が効果的に行える
親会社に合わせたカスタマイズサービスの提供が可能
日本側が主導することで文化的な理解が深まり、円滑なコミュニケーションが実現
デメリット
日本人がプロジェクトに関わることで、人件費コストが高くなる
ベトナム現地のマネジメントが弱い場合がある
ベトナムチームへの理解が足りない場合がある
エンジニアのモチベーション維持が課題
例:
SHIFT ASIA:日本のSHIFT株式会社が設立した子会社で、ソフトウェアの品質保証やテストサービスを提供しています。日本市場のニーズに応じた高品質なサービスを提供し、円滑なコミュニケーションを重視しています。
https://shiftasia.com/ja/
スマラボ:株式会社アイディーエスが運営するベトナムのオフショア開発サービスブランドで、アプリ開発やラボ型開発を提供しています。親会社の高い基準に従い、現地のエンジニアと密接に連携しています。
https://sma-labo.jp/
ベトナムのローカルIT企業は、ベトナム側が主導して運営され、日本にも法人を持つことで日本市場での信頼性と豊富な開発経験を誇ります。
多くの場合、日本での就労経験のあるエンジニアが設立したスタートアップから成長し、従業員数100〜500名規模の企業が多く見られます。日本に特化したオフショア開発サービスを提供し、高品質な技術と現地文化への深い理解を活かしたマネジメントが特徴です。
メリット
高品質な技術とコストのバランスが良い
迅速かつ柔軟な対応が可能
ベトナム人同士のマネジメントで現地文化や労働環境に適応しやすい
ベトナムの法的問題にも柔軟に対処できる
デメリット
日本市場での営業力が弱い
日本市場での大きな案件が少ない
日本人スタッフが少ない場合もある
例:
CMC Japan:ベトナムの大手IT企業で、日本に法人を持ち、日本市場での豊富な開発案件の経験を持っています。信頼性の高いITソリューションを提供し、コスト効率と品質を両立。
https://cmc-japan.co.jp/
Rabiloo:Rabiloo(ラビロー)はベトナムで急成長している中堅IT企業で、日本市場向けのオフショア開発に強みを持っています。日本に法人を持ち、文化的な理解とコミュニケーションを円滑にし、高品質なサービスを提供しています。
https://rabiloo.co.jp/offshore-software-development
オフショア企業の別の形態はベトナムの現地スタートアップです。こちらは、従業員が30名程度の小規模な企業が多く、日本人や日本帰りのベトナム人エンジニアが立ち上げるケースもあります。主に知り合いの紹介を通じて日本企業の案件を獲得しています。小回りの効いた開発ができるのが特徴です。
ベトナムはITスタートアップの税制優遇制度など、スタートアップエコシステムができているため、今ではこうしたスタートアップの中から多くの企業が中堅規模のIT企業へと成長しています。
メリット
小規模ゆえに意思決定が迅速で、クライアントのニーズに素早く対応可能
小回りが効いた開発ができる
大手企業より運営コストが低く、コスト効率の高いサービスを提供
スタートアップ企業が利用しやすい
デメリット
規模が小さいため、大規模プロジェクトや大量のリソースが必要な案件には不向き
まだ案件実績が少ない
セキュリティやマネジメントなど未成熟な面が多々あり
例:
初期のRabiloo:2017年に創業した当時はまだスタートアップでした。当時の様子をブログに書いてくれている記事がありますので参考にご覧ください。
グローバル企業のベトナム拠点は、ベトナムで最も規模の大きなオフショア開発を行い、世界中のクライアントにサービスを提供しています。グローバルスタンダードを維持しながら、コスト削減を図り、さまざまな規模のプロジェクトに対応できる高度な技術力と豊富な人材を活用しています。
注目すべきトレンドとして、ベトナムは現在、東南アジアのテクノロジーハブとして急成長しており、戦略的にも有利な位置にあります。
メリット
グローバル基準の高品質なサービスを提供
コスト削減を実現しつつ、大規模プロジェクトにも対応可能
高度な技術力と豊富な人材を持ち、幅広いクライアントのニーズに応える
東南アジアのテクノロジーハブとしてベトナムを活用
デメリット
グローバル企業の拠点であるため、柔軟性や意思決定のスピードが小規模企業より遅い場合がある
コストはオフショアの中では高め
コミュニケーションは英語が多
日本文化への理解が足りない
例:
NTT Data Vietnam:日本のNTTデータが設立したベトナム拠点で、日本およびグローバル市場向けに高品質なITサービスを提供しています。NTT Data Vietnamは、日本の基準に沿った厳格な品質管理を行い、コスト効率の高いサービスを提供しています。
https://www.nttdata.com/vn/en
NashTech:NashTechはベトナムに拠点を持つグローバルITサービスプロバイダーで、ソフトウェア開発、デジタルコンサルティング、データ分析などのサービスを提供しています。本社は英国にあり、グローバルな技術標準を維持しつつ、ベトナムのコスト効率の良い人材を活用しています。
https://www.nashtechglobal.com/
ベトナムのオフショア開発業界は、各都市の特性によって多様化しています。従来はホーチミンとハノイの二大都市に集中していましたが、近年ではダナンやフエなどの地方都市も台頭し、選択肢が広がっています。
以下、主要都市のIT産業の特徴を詳しく見ていきます:
位置:南部最大の経済中心地
特徴:
国内大手IT企業の集積地
大規模オフショア企業が多数
欧米市場向けプロジェクトに注力
高度な技術力と豊富な経験を反映し、単価は比較的高め
位置:北部の首都
特徴:
中規模IT企業が中心
日本市場向けプロジェクトに強み
ホーチミンと比べて競争力のある価格設定
政府機関との近接性による安定性
位置:中部の新興都市
特徴:
小規模企業やスタートアップの集積地
柔軟性と革新性に富む
比較的新しい市場だが、急速に成長中
価格競争力が高く、コスト効率に優れる
この多様性により、企業は自社のニーズや予算に合わせて最適なパートナーを選択できるようになっています。
Rabilooの本社はハノイにあります。ハノイは日本語対応のオフショア開発企業のハブとなっています。ハノイオフショア開発企業の視察アテンドをご希望の方は、ぜひご気軽にご相談ください。
ハノイのRabilooオフィスへどうぞお越しください。
ベトナムオフショアは、全体的にレベルが上がった一方で、いくつかの課題に直面しています。
ベトナムのローカル企業、Rabilooの視点で、ベトナムオフショアの課題・デメリットについて、正直に書いていきたいと思います。また弊社がどのように課題に対処しているかもお伝えします。
私たちはこれらの課題に対処することで、さらに成長し、競争力を高めることが期待されています。
以下のようなデメリットがあります:
人材の質にバラツキがある
エンジニアのモチベーションの維持
ブリッジSEの育成が難しい
セキュリティマネジメントへの意識
エンジニアのマインドセットが課題
詳しく解説します。
ベトナムは確かに相対的に見て優秀なエンジニアが多いですが、全体的に見るとスキルにバラツキがあります。だからこそしっかりとした教育とトレーニングが必要で、企業がどの程度熱心にトレーニングに取り組んでいるかで、差はどんどん広がっていくでしょう。
また企業によって、品質管理が甘いところもあるのでパートナー選びは慎重に行う必要があります。
弊社Rabiloo(ラビロー)は、採用の際に厳しい基準を設け、優秀な人材だけを採用しています。また、定期的なトレーニングプログラムを採用しています。
ベトナムのエンジニアは多くの場合、高いスキルを持ちながらも、長期的なプロジェクトに対するモチベーションを維持することが課題となっています。これは、急速なテクノロジーの進化や市場の需要に応えるための継続的なスキルアップが求められるためです。企業は、キャリアパスの明確化や継続的なトレーニング、プロジェクトの達成感を高める工夫が必要です。
自社にプロダクトがなく、下請け案件がメインのエンジニアは一般的にモチベーションが低く、キャリアパスを目指して離職していく傾向が高いです。
Rabilooでは、人材育成と能力開発に力を入れており、スタッフ全員が楽しみながら成長できる社内文化を築いています。
ブリッジSEは、クライアントと開発チームの間を橋渡しする重要な役割を果たします。しかし、ブリッジSEの育成は大きな課題です。なぜなら、ブリッジエンジニアを育てるには時間がかかり、日本とベトナムの文化や仕事の進め方を相互に理解するために多くの時間と努力が必要だからです。
実はベトナムにいる同業者は全てこの悩みを抱えています。
プロジェクトの質はブリッジエンジニアの能力に大きく依存します。特に、ブリッジSEのコミュニケーション能力が低いと、それがボトルネックとなり、プロジェクト全体の進行が遅くなるケースがあります。
日本企業との連携強化や交流プログラムを通じて、ブリッジSEのスキルを高める取り組みが求められています。
Rabilooにおいては、グローバル市場に対応できる優秀なプロジェクトマネージャーの育成に力を入れており、日本語コミュニケーションに関しては通訳のできる「コムター」を積極的に採用することでブリッジSE不足に対応しています。
情報セキュリティの重要性が増す中で、ベトナムのIT企業もセキュリティマネジメントへの意識向上が求められています。特に、顧客データの保護や内部の情報漏洩対策など、セキュリティポリシーの整備と実践が重要です。
企業は、国際的なセキュリティ標準を導入し、従業員に対する定期的なセキュリティトレーニングを実施することで、リスクを最小限に抑える努力をしています。
弊社RabilooにおいてはISO27001を取得し、定期的に情報セキュリティに関するトレーニングを全社員に定期的に実施しています。テストに合格しない者はプロジェクトから外します。
ベトナムの若いエンジニアは、技術的なスキルが高い一方で、プロジェクトマネジメントやクリティカルシンキングなどのソフトスキルの向上が求められています。これは、プロジェクトの効率化や品質向上に直結します。
さらに、ベトナム人エンジニアは合理主義的な考えを持つ人が多いため、日本人の「ものづくり」に対する意識が欠けている部分も見受けられます。
日本では「神は細部に宿る」という感覚が共有され、細部まで徹底的にこだわる姿勢が強く求められます。しかし、ベトナムの若いエンジニアにはその感覚が浸透していないことが多く、品質や完成度に対する考え方の違いがプロジェクトの進行に影響を及ぼすことがあります。
また、「報連相(報告・連絡・相談)」の重要性も理解し、実践する必要があります。プロジェクトの進行状況を常に共有し、問題が発生した際には速やかに報告、連絡、相談することで、スムーズな進行と高い品質を維持できます。
Rabilooは、これらのマインドセットやソフトスキルの向上を図るために、継続的な教育とトレーニングを実施しています。日本的な「ものづくり」の精神と「報連相」の重要性を理解し、実践することで、ベトナムの若いエンジニアはより高い品質と効率を持ってプロジェクトを遂行できるようになります。
ベトナムで良いベンダーを見つけて長期的なパートナーとなれるか、という要素を考慮する際は、現地を実際に視察して判断されることをお勧めします。
特に、以下の点に注目してパートナー選びを行うことをおすすめします。
長期的なパートナーシップを築くためには、両社のビジョンや目標が合致していることが重要です。お互いの成長戦略や将来の方向性について話し合い、共通点を見出すことが大切です。
長期的な関係を維持するには、信頼が不可欠です。初期のプロジェクトから誠実なコミュニケーションと透明性の高い業務遂行を心がけ、信頼関係を築いていくことが重要です。
ビジネス環境や技術は常に変化しています。長期的なパートナーには、これらの変化に柔軟に対応できる適応力が求められます。新しい技術やプロセスの導入に積極的な姿勢を持つパートナーを選ぶことが大切です。
良好なパートナーシップは、お互いの成長を促進します。技術交流や人材育成プログラムなど、相互に学び合える機会を提供できるパートナーを選ぶことで、長期的な関係を通じて両社が成長していくことができます。
長期的な関係の中では、様々な課題や問題が発生する可能性があります。これらに対して、建設的かつ効果的に対応できる問題解決能力を持つパートナーを選ぶことが、長期的な関係の維持に役立ちます。
以上の要素を考慮しながら、慎重にパートナー選びを行うことで、長期的で実りあるオフショアパートナーシップを構築することができるでしょう。定期的な評価と継続的なコミュニケーションを通じて、パートナーシップを常に強化していくことが成功の鍵となります。
本記事では、ベトナムオフショア開発の最新動向について、以下の点を中心に解説しました:
ベトナムがオフショア開発先として注目される理由
ベトナムオフショア開発の最新トレンド
ベトナムオフショア開発の種類と特徴
ベトナムオフショア開発のデメリットと対策
良いオフショアパートナーを選ぶポイント
ベトナムは豊富な人材リソースと高い技術力を武器に、東南アジアのテクノロジーハブとして急成長を遂げています。一方で、人材の質のばらつきや文化の違いなど、課題も存在します。
オフショア開発を成功させるには、単なるコスト削減ではなく、長期的なパートナーシップを築けるベンダー選びが重要です。技術力、コミュニケーション能力、文化的理解など、多角的な視点での評価が求められます。
Rabilooはベトナムの現地IT企業で、ハノイと日本の神奈川県にオフィスがあります。ベトナム発のグローバルテクノロジー企業として、高品質な人材提供を行なっております。
ベトナムオフィスを視察されたい、また、オフショア企業の視察ツアーを企画したいというご要望にもお応えします。
オフショア開発のご相談はなんでもご気軽にお寄せください。
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