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どうするアプリの保守と運用?開発の前に決めておくべき4つの選択肢

2024/10/22
2024/08/26
どうするアプリの保守と運用?開発の前に決めておくべき4つの選択肢

アプリ開発は、大変なプロジェクトです。完成までに、多くのコストを費やします。

しかし、アプリは「リリースしてそれで終わり」というわけではありません。

運用と保守というフェーズがあります。運用と保守は、アプリが問題なく動作し、バージョンアップするために必要なプロセスです。

保守と運用にはいくつか選択肢があり、費用も異なります。

それで開発の時点で、「保守と運用」のコストを考えておく必要があります。

そこでこの記事では、

  • アプリ開発後の保守と運用が大切である理由

  • アプリ開発後の運用・保守を行なう4つの方法

  • コスパの良いアプリのメンテナンス方法

こういったテーマについて解説したいと思います。

アプリ作成を現在ご検討中の方に参考にしていただければ幸いです。

Rabiloo(ラビロー)は、小売業・医療・教育の分野の課題を解決するアプリ制作を、提案から開発、運用までワンストップでサポートするソフトウェア開発会社です。アプリ開発は得意なので、アプリに関するご相談はなんでもお寄せください。

アプリの運用と保守、その違いと重要性

アプリの「運用」と「保守」は、どちらもアプリケーションのメンテナンスに関わる重要な活動ですが、それぞれ異なる役割を持っています。

運用:アプリの日常的な管理

運用とは、アプリケーションが円滑に動作し、ユーザーに安定したサービスを提供するための日々の管理活動です。

主な活動:

  • サーバーの監視

  • パフォーマンスの最適化

  • エラーへの即時対応

  • データバックアップの管理

運用の目的は、システムダウンを防ぎ、常に安定したサービスを提供することです。

例えるなら運用は、アプリの「日々の健康管理」のようなものです。

保守:アプリの長期的な改善と対応

保守は、アプリケーションの機能性、安全性、そして品質を長期的に維持・向上させるための活動です。

主な活動

  • バグの修正

  • セキュリティ更新

  • 新機能の追加

  • 既存機能の改善

  • OSアップデートへの対応

保守の目的は、アプリの正常動作を確保し、ユーザーニーズや技術変化に対応することです。

例えるなら保守は、ビルの「定期的なメンテナンス」に似ています。予期せぬ問題にも迅速に対応できるよう準備しています。

運用と保守は、アプリケーションの安定性と品質を維持するために不可欠な活動です。運用が日々の管理を担当するのに対し、保守は長期的な改善と問題対応を行います。両者が連携することで、ユーザーに最高の体験を提供し続けることが可能になります。

アプリに運用・保守が必要な理由

アプリケーションは、一度完成したら終わりではありません。常に変化する環境に適応し、最高のユーザー体験を提供し続けるために、継続的な運用と保守が不可欠です。

以下のような理由があります。

1. テクノロジーの進化

- OSのアップデート(iOSやAndroid)

- 新しいデバイスの登場(スマートフォンやタブレットの新機種)

2. ポリシーの変更

- AppleやGoogleなどプラットフォーム提供者のルール変更

3. システムの安定性維持

- サーバーの不具合対応

- 予想外のアクセス集中への対処

4. 連携システムとの調整

- 外部システムとの連携で生じた問題解決

5. 品質向上

- 隠れていたバグの発見と修正

テクノロジーの世界は絶え間なく進化しています。新しいデバイスが登場し、オペレーティングシステムが更新され、ユーザーの期待も日々高まっています。このような環境下では、アプリもまた静止することなく進化し続ける必要があります。単に現状を維持するだけでは不十分で、常に最新のトレンドや技術に追随し、時には先駆けていくことが求められます。

そのため、運用・保守は単なる付加的な作業ではなく、アプリケーションの品質と安定性を維持するための不可欠なプロセスとなります。日々の監視や問題対応、定期的な更新を通じて、ユーザーに一貫して高品質なサービスを提供し続けることができるのです。これは、アプリケーションの長期的な成功と持続可能性を確保するための重要な投資と言えます。

さらに、このような運用・保守の重要性を考慮すると、アプリケーション開発のプロジェクトを計画する段階から、リリース後の運用・保守についても十分に検討することが極めて重要です。

開発時のみならず、リリース後の長期的な維持管理にかかるコストや人員、時間などのリソースを事前に見積もり、準備することで、アプリケーションの持続的な成功を確実なものにすることができます。これは、プロジェクト全体の成功率を高め、予期せぬ問題や追加コストを最小限に抑えるための賢明な戦略となります。

アプリの運用・保守は誰が行う?4つの選択肢

アプリの運用と保守は、通常、アプリケーションの開発元や運営チームによって行われます。

一方、自社で行う場合や専門業者に外注することもあります。

一般的に、アプリの運用と保守には以下の4つの選択肢があります。

  1. 自社で行う

  2. 開発元に引き続き依頼する

  3. 必要が生じた時だけ依頼する

  4. 運用と保守の専門業者に依頼

①自社で行なう

社内にIT部門がある場合、開発だけ外部に委託し、運用・保守は自社で行う、という選択肢があります。ベンダーはアプリを納品後、資料を引き渡し、自社のエンジニアが管理・メンテナンス業務を行っていきます。

メリット

  • 自社で完結する

  • すぐに対応できる

デメリット

  • 運用・保守のためにリソースが必要

  • 人件費が外注より高額になる

  • 小規模企業には不向き 

運用と保守を自社で行う場合にはメンテナンスのための人件費がかかり、外注するよりコストが掛かってしまうこともあります。

②アプリの開発元と引き続き運用・保守の契約を結ぶ

開発元と運用・保守契約を結ぶ、という選択肢は最も合理的です。なぜなら、そのアプリについて誰よりも詳しいからです。

多くのケースではアプリの開発費用の10〜15%がメンテナンス費用として年額や月額で提示されます。

そのため、開発規模にもよりますが、月額換算で20万円〜300万円のコストが運用・保守のためにかかります。

メリット

  • 誰よりもアプリに詳しい開発者を確保できる

  • 開発者ならではの迅速な対応

  • 引き継がなくても良い

デメリット

  • 費用は高め

  • 毎月費用が発生する

この契約では、開発メンバーの中から保守・運用のためのエンジニアを常時確保できます。そのため、緊急事の対応やバグの修正、またOSのバージョンアップの対応など、開発者ならではの迅速さで対応してもらえるのが最大のメリットです。

③必要が生じたときだけ開発元に依頼

基本的な運用と保守は自社で行い、バグやトラブルが生じた場合、またアップデートが必要なときだけ開発元に依頼する、という契約もあります。

メリット

  • 必要な時だけ費用が発生

  • 毎月の固定費を節約できる

デメリット

  • 開発者を確保しておけない

  • トラブル解決の迅速さの面では劣る

この契約のメリットは、毎月の固定費が節約されるということです。しかし、②の契約とは異なり、開発メンバーを運用・保守のために抑えておけません。つまり、開発メンバー(最もアプリに詳しいエンジニア)は他のプロジェクトで仕事をするため、開発元の他のエンジニアが対応に当たることになります。そのため、対応はできますが、解決の迅速さという点では劣ります

④アプリの運用と保守を専門業者に外注

運用と保守を専門にサービスを提供する業者に委託する、という選択肢があります。専門業者は、アプリを解析して運用・バグの修正アップデート等を行なうことができます。

メリット

  • 費用を抑えられる

  • 選択肢が豊富

デメリット

  • 開発者ではないので、アプリに詳しくない

  • トラブルの解決の迅速さでは劣る

この選択肢のメリットは、開発会社にメンテナンスを任せるよりも月額固定費を下げられる場合があることです。

しかし、メンテナンスを行なうのは開発者本人ではないため、対応の迅速さの面では限界があります。 

一番良い選択肢は?

運用・保守フェーズにおいても、システムそのものを触ってメンテナンスを行なうため、アプリに関する十分な知識と理解を持っている必要があります。 それを考えると、②の、アプリの開発者がリリース後にも引き続き運用と保守を担当するのが望ましいと言えます。なぜなら、そのアプリのシステムについて誰よりもよくわかっているからです。

運用・保守において月額費用が発生するのはデメリットかもしれませんが、「メンテナンスのために開発を担当したエンジニアを押さえておける」というメリットがあります。

トラブルはいつ生じるかわからず、いつでも修正可能にしておくことは、ユーザーからの信用を失わないためにも必要なことです。

ご要望を理解しました。以下に、趣旨を強調しつつリライトした文章を提示します。

コスト効率の高いアプリ開発と保守運用の戦略

アプリの開発費用と保守運用費用には密接な関係があります。

一般的に、保守運用費用は開発費用の10~15%程度と言われています。

つまり、開発コストを抑えることができれば、その後の保守運用費用も同様に抑えることが可能になります。

この原則を踏まえ、コスト効率の高いアプリ開発と保守運用の方法をいくつか紹介します。

1. クラウドアプリ制作プラットフォームの活用

- 比較的シンプルな機能のアプリに適しています。

- 月額制で、開発から保守運用までをカバーします。

- OSのアップデートにも自動対応するため、安心感があります。

- ただし、カスタマイズの自由度は限られる点に注意が必要です。

2. オフショア開発の利用

- 人件費の安い海外のエンジニアリソースを活用し、開発コストを大幅に削減できます。

- 開発コストの削減は、その後の保守運用費用の削減にも直結します。

実例:ある企業は、日本のベンダーに数千万円でアプリを開発し、毎月500万円の保守費用を支払っていました。しかし、オフショア開発を活用することで、たった1ヶ月分の従来の保守費用(500万円)でアプリをリニューアル開発し、さらに保守費用も10分の1に抑えることができました。

重要なポイント:

  • アプリ開発のコストを抑えることは、長期的な保守運用コストの削減にもつながります。

  • オフショア開発などのコスト効率の高い方法を選択することで、初期投資だけでなく、 継続的なコスト削減が可能になります。

  • 開発方法の選択は、アプリの複雑さや要求される機能、長期的な運用計画を考慮して慎重に行う必要があります。

結論として、アプリ開発と保守運用のコストを最適化するには、開発段階からコスト効率を意識した戦略を立てることが重要です。これにより、高品質なアプリを低コストで長期的に維持することが可能になります。

まとめ

本記事では、アプリ開発における運用・保守のフェーズの重要性と4つの選択肢について解説してまいりました。

アプリの運用と保守には以下の4つの選択肢があります。

  1. 自社で行う

  2. 開発元に引き続き依頼する

  3. 必要が生じた時だけ依頼する

  4. 運用と保守の専門業者に依頼

自社に最もあった方法でメンテナンス方法を選択してください。

弊社Rabiloo(ラビロー)はベトナムのグローバルテクノロジー企業です。ワンストップでソフトウェア開発の上流から下流、メンテナンスまでを請け負います。さらに人件費の抑えられるベトナムのエンジニアを使って開発するため、国内開発より費用も20-30%抑えられます。

アプリに関するアイデアをお持ちで、信頼できる開発パートナーをお探しの企業様、ぜひRabilooまでご気軽にご相談ください。

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Kakimoto Kota
Rabilooのオウンドメディアで制作ディレクターを担当。日越翻訳、記事、動画、SNS、コンテンツの戦略立案から制作まで行う。2015年よりベトナム・ハノイ在住
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