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アプリ開発費用の相場をつかんで予算を立てよう!【外注のポイント】

2024/10/21
2022/06/22
アプリ開発費用の相場をつかんで予算を立てよう!【外注のポイント】

アプリ開発は、ユーザーとのつながりを増やし、ビジネスやブランドの発展に貢献する戦略的な選択です。

しかし、企業がアプリ開発を検討するにあたってまず知りたいことは、「アプリ開発にはどれくらいの費用がかかるのか、相場はいくらぐらいか」ということでしょう。

結論から言うと、一般的にアプリ開発の相場は、数百万円から数千万円程度となっています。アプリ開発費用には幅があり、フォーマットや業界ごとに相場が異なります。

そこで本記事では、種類ごとのアプリ開発費用の相場、アプリ開発費用の内訳や、、さらに開発費用を抑えてアプリ制作を行う方法について解説します。

アプリ制作を検討中の企業様の参考にしていただければ幸いです。

Rabiloo(ラビロー)は、小売業・医療・教育の分野の課題を解決するアプリ制作を、提案から開発、運用までワンストップでサポートするアプリ開発会社です。アプリ開発に関するご相談はなんでもお寄せください。

アプリ開発費用の相場は?

アプリ開発費用の相場は?

アプリ開発にかかる費用の相場は、

  • プロジェクトの規模や要件

  • 機能の複雑さ

  • デザインの要求度

  • 開発者のスキルや経験

  • 開発会社

などによって異なります。

以下は一般的な目安としての費用相場ですが、具体的なプロジェクトによって変動することに留意してください。

  • 小規模なアプリ: 約50万円から300万円程度

  • 中規模なアプリ: 約300万円から1000万円程度

  • 大規模なアプリ: 1000万円以上

したがって、正確な相場を知るには、具体的な要件や目的に基づいた見積もりを取る必要があります。もしアプリ開発に関心がある場合は、複数の開発者や開発会社と相談し、要件と予算に合った見積もりを取ることをおすすめします。

Rabilooにアプリ開発の見積もりを依頼する

次にアプリの種類ごとに開発費用の相場を見ていきましょう。

iOSアプリ開発費用

iOSアプリとは、Apple社のiPhoneやiPadで動くアプリのことです。

一般的に、iOS上のアプリは、制限やガイドラインが多いため、コストが高くなる傾向があります。

当然、iOSアプリと一口に言っても、種類やアプリの複雑さによって費用は変動しますが、iOSアプリで平均約500万円ぐらいが相場になっています。

Androidアプリ開発費用

Androidアプリとは、XperiaやAQUOS、GalaxyやPixelなど、いわゆるiPhone以外のスマートフォンのアプリのことです。AndroidアプリはAndroidOS上で動作します。

Android上のアプリは、制約が少ないため、通常、iOSアプリより安価になります。

Androidアプリ開発にかかる費用の相場は約300万円ですが、アプリの複雑さによって変動します。

ハイブリッドアプリの開発費用

一般的に、全てのスマートフォン機種でアプリをリリースするには、iOSアプリとAndroidアプリ(これをネイティブアプリと言います)をそれぞれ開発しなければなりませんから、費用と工程がかかります。

しかし一つの言語と開発工程だけで、iOSアプリとAndroidアプリの両方に対応できるハイブリッドアプリ開発と言う技術があります。ハイブリッドアプリを選択すれば、コストは大幅に抑えられます。

ハイブリッドアプリの開発コストは、およそ 200 万円程度です。

ただし、ネイティブアプリ(iOSとAndroidに特化したアプリ)に比べて実装できる機能に制限があり、動作の安定性も劣ります。 しかし、一般的な機能であればハイブリッドアプリで十分対応でき、ほとんどのビジネスアプリはハイブリッドアプリで作成されています。

関連記事

【初心者向け】ネイティブアプリとは?webアプリと比較したメリットは?

Webアプリの開発費用

Webアプリとは、ブラウザソフト上で動くアプリです。パソコンやスマートフォンなどインターネット環境があれば利用でき、端末にインストールする必要がありません。

Webアプリの開発コストは、異なるプラットフォーム向けにアプリを最適化する必要がないため、値段が最も安くなります。しかし、これも実装する機能によってかかるコストは変わるため、高機能アプリになると、開発費用は数千万〜数億円かかることもあります。

また、Webアプリはブラウザソフトを介して動かすため、スマートフォンやタブレットに最適化していません。さらに、インターネット環境がないと使えないというデメリットもあります。

アプリ開発費用の内訳は?

アプリ開発費用の内訳

アプリ開発の費用は非常に高額になります。

具体的な費用の内訳はどのようになっているでしょうか。

アプリ開発にかかる費用は、以下のような要素で構成されています。

  • 開発者の人件費

  • デザイン費用

  • 機能と要件

  • プロジェクト管理費用

  • テストと品質管理費用

  • インフラストラクチャ費用

開発者の人件費

実際、アプリ開発費用の大半は、工数にかかるエンジニアの人件費です。エンジニアは専門的な知識を身につけなければならない職種で、誰もができるわけではありません。また、技術を身につけるために経験も積まなければならないため、エンジニアの単価は高く設定されています。

アプリ開発の費用は、エンジニアの人月単価で見積もられます。単価はエンジニアの経験とレベルに応じて高くなります。

人月単価について詳しくは、人月って?発注者が知らないと損をする【エンジニア1人月相場】の話という記事をご覧ください。

デザイン費用

アプリ開発には、アプリのユーザーインターフェース(UI)やグラフィックデザインを作成するためのコストが含まれます。デザインの複雑さや独自性によって費用が変わり、汎用的なテンプレートを使う際、この費用は抑えられます。

機能と要件

アプリに実装する機能や外部連携などの要件によって費用が変動します。例えば、以下のような機能を実装する選択肢があります。

  • ログイン機能

  • 決済システム機能

  • データ連携機能

  • 予約機能

  • その他のAPI連携

関連記事:APIとは?開発でAPI連携を使うメリットを簡単にわかりやすく解説!

プロジェクト管理費用

アプリ開発には、プログラマーだけでなく、工程を管理するためのプロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトチームの費用が発生します。プロジェクトの計画、進捗管理、リソースの調整などを行うために、管理者の費用が必要です。

テストと品質管理費用

アプリ開発は設計して実装すれば終わりというわけではありません。実装以上に時間を要するのがテストのフェーズです。アプリ開発では、専門のテスターがアプリの品質を確保するためのテストや品質管理をしっかり行います。テストの項目は多岐に渡り、初期の段階でバグを発見し、修正するのが目的です。

このようにテストやバグ修正やを行い、品質管理のプロセスを実施するためにも費用がかかります。

関連記事:モバイルアプリテストにおける基本テスト項目

インフラの費用

アプリを動かすためにはサーバーやデータベース、ホスティング環境などのインフラストラクチャーが必要で、これにも費用が発生します。

具体的な費用として、

  • サーバーの設置
  • 運用
  • データストレージのコスト

などが含まれます。

最近はクラウドサーバーの利用が多く、サーバー構築や年間の使用料がかかります。

関連記事:【初心者でもわかる】クラウドサービスとは?わかりやすく解説!

その他の費用

アプリ開発にはその他の費用も発生します。

例えば、ストア申請費用や保守費用、バージョンアップの費用などです。 

予算を立てる前に明確にすべきアプリ開発のゴール

予算を立てる前に明確にすべきアプリ開発のゴール

どんな製造プロセスでも、最初のステップは、アイデアと実行計画を定義することです。 

  • 自社は何をしたいのか

  • アプリ開発会社がどのように実行するのか

この2点をはっきりさせておくことが、アプリ開発で無駄なコストをかけないための条件です。

明確なゴールが定まっていないままプロジェクトを始動させると、結果として必要ではない機能をつけてしまったり、逆に本当に必要な機能がなかったり、非常に中途半端なアプリという残念な結果が生み出されます。

アプリ制作会社として弊社Rabiloo(ラビロー)のプロジェクトは、お客様がPRD(Product requirement document=プロダクト要求仕様書)をお持ちの場合、より迅速に展開されます。

PRD(プロダクト要求仕様書)

PRD

 一般的なPRDには次のものが含まれます。

  • プロジェクト目標と製品アイデア

  • 会社のプラットフォーム

  • 工期

  • アプリの機能

  • プラットフォーム

  • UXおよびUIデザイン(またはそれ対する要求事項)

  • プロジェクトのタイムラインとコントロールポイント

  • 予算策定(開発チームでも可)

もし作成したいアプリのアイデアだけお持ちの場合、アプリの設計要件を完成させるために、開発チームが完全にバックアップしてアドバイスを差し上げることも可能です。 ただし、その分、時間がかかったり、コンサルティング費用が発生する場合があります。

さらに、事前に社内で明確で詳細な要件を準備することで、最初からお互いの希望を理解することができ、プロジェクトの際のミスを最小限に抑えることができます。

柔軟すぎる要件や不確実な要件は、品質の問題を引き起こす可能性があります。

品質を落とさずアプリ開発費用を削減する7つのヒント

品質を落とさずアプリ開発費用を削減する7つのヒント

コストを抑えようとするとどうしても品質が心配になりますが、品質を落とさずにコストを削減することは十分可能です。ここでコスト削減のヒントを7つ考えましょう。

  1. 不要な機能は一時的に無視する
  2. プロトタイプの作成
  3. テスト工程を省略しない
  4. ハイブリッドアプリの開発
  5. オフショア開発の利用
  6. ノーコード開発
  7. 格安には要注意

不要な機能は一時的に無視してよい

おそらく誰でも、競合他社より多機能で見栄えの良いアプリにしたいと思うでしょう。 しかし当面は、本当に必要な機能だけに集中し、 主要な目的を妨げる機能は、仕様書に含めないようにします。

フェーズ1でシンプルな機能のアプリをリリースし、予算に応じてフェーズ2、3と徐々にバージョンアップさせていく、という考え方です。

最初から多くの機能を詰め込みすぎると、多額の資金を投じたにもかかわらず、完成が間に合わないという事態にもなりかねません。

プロトタイプの作成

まずはMVP(Minimum Viable Product=実用最小限の製品)で市場に参入するようにしましょう。 たくさんアイデアがあるかもしれませんが、後からでも追加することは可能です。

これはコストを節約するだけでなく、アプリをシンプルに使いやすくし、より良いユーザーエクスペリエンスを提供することに貢献します。

アプリ開発費用を節約するには、プロトタイプモデル(試作モデル)を使用します。 ソフトウェアのプロトタイプは、初期の段階で顧客の要求をより直感的に理解することができます。 ユーザーの反応を見ながら、改善を繰り返していくことができます。

テスト工程を省略してはならない

アプリの完成を急ぐあまり、テストの工程を端折ってしまうと、たいていロクな結果になりません。後に大きな不具合が見つかり、修正のために余分な費用と時間がかかります。

「急がば回れ」です。

各段階でテストを行う目的は、バグを見つけることです。

コーディング段階であれば開発者は5時間でバグを修正できます。しかし、バグが完成品の段階で発見された場合、15時間もかかるケースがあります。

そのため、アプリのテスト、特にユーザー受け入れテストを丁寧に行う必要があります。 結局のところ、アプリケーションはユーザーに受け入れられなければ、良いものとは言えません。

しっかりテストを行い、品質を管理することは、結果的に無駄なコストをかけないための最善の方法です。

関連記事:ソフトウェアテストが開発において重要な5つの理由

ハイブリッドアプリを選択する

Android携帯とiPhoneのネイティブアプリをそれぞれ開発するなら、パフォーマンスを最大限に発揮でき、動作もスムーズです。

しかし、ネイティブアプリの開発には工程も費用も倍かかります。

それで一つの開発工程で、両方のプラットフォームで動作する、ハイブリッドアプリ開発を選択すれば費用を大幅に抑えられます。

機能がそれほど複雑ではないアプリであれば、ハイブリッドアプリ開発でも品質は問題ありません。

ハイブリッドアプリであれば200万円程度で開発が依頼できます。

オフショア開発を利用してコストを抑える

オフショア開発

多くのIT企業が、人件費の安い海外のエンジニアにアウトソーシングして、アプリ開発を行っています。このような開発手法をオフショア開発と言います。

最近の傾向として、ユーザー企業がSIerを通さず、直接オフショア企業にアプリ開発を外注することも多くなっています。

日本よりも人件費の安い海外でアウトソーシングすることは、人件費、設備費、リスク分担を節約するために選択される一般的な方法です。オフショアでアプリを開発するなら、日本の開発会社に依頼するよりも20〜30%費用が安く抑えられます。

関連記事:オフショア開発とは?最新動向とメリット・デメリットを簡単にわかりやすく解説!

ノーコードで開発する

ノーコード開発とは、プログラミングやコーディングの知識がなくてもアプリやソフトウェアを開発できる手法やプラットフォームを指します。エンジニアでなくても、ドラッグ&ドロップなどの感覚的な操作でアプリを制作することができます。

このようなアプリ制作プラットフォームはクラウドで提供され、月額で利用でき、導入費用も安く、店舗用のアプリ作成などによく利用されています。 

安すぎる見積もりには要注意

最後に一つ、注意点です。

コストを下げることばかりに頭がいき、格安の見積もりに飛びついてしまうかもしれません。しかし要注意です。格安のアプリ制作会社は、開発経験の浅いユニットだと考えてください。

間違った選択をしてしまうと、あとですべてを1からやり直すことになり、余計にコストが掛かることも起こりえます。

まとめ

この記事では、アプリ開発費用の相場・内訳について解説しました。

  • 小規模なアプリ: 約50万円から300万円程度

  • 中規模なアプリ: 約300万円から1000万円程度

  • 大規模なアプリ: 1000万円以上

アプリは、最初から多機能なものを開発する必要はありません。制作前に要件を明確に定義し、必要な機能に絞ってMVPでリリースするのが望ましいでしょう。

弊社Rabiloo(ラビロー)は小売業界や教育、ヘルスケア分野のモバイルアプリ開発において豊富な経験を持っております。ハイブリッド開発を強みとしておりますので、予算を抑え、スピード感を持ってiOSとAndroid両方のアプリをリリースしたい企業様のご要望にお応えできます。

さらにラビローはベトナムのエンジニアを使って開発するため、日本の開発会社に依頼するよりも費用がかなり抑えられます。

しかし、エンジニアは優秀です。弊社のエンジニアの80%はベトナム最高峰の理工系大学、ハノイ工科大学の出身です。

 

アプリに関するアイデアをお持ちで、信頼できる開発パートナーをお探しの企業様、ぜひ弊社までご相談ください。

 

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Kakimoto Kota
Rabilooのオウンドメディアで制作ディレクターを担当。日越翻訳、記事、動画、SNS、コンテンツの戦略立案から制作まで行う。2015年よりベトナム・ハノイ在住
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