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【簡単設定】VPCピアリングでVPC間を直接接続

2024/08/14
2024/08/14
【簡単設定】VPCピアリングでVPC間を直接接続

AWS(Amazon Web Services)の利用者であれば、VPC(Virtual Private Cloud)という概念についてご存知だと思います。私たちがよく利用するリソースはすべてVPCの中にあります。

VPC Aに属するリソースからVPC Bに接続する必要がある場合(インターネットから直接接続しない)、VPC AからVPC Bとの通信が必要となりますが、VPCピアリングを利用すれば、これを解決することができます。

本記事では、VPCピアリングの設定方法について解説します。 

VPCピアリングとは

VPCピアリングとは

画像出典:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/vpc/latest/peering/what-is-vpc-peering.html

 

 

VPCピアリングとは、2つのVPC間でプライベートな接続を行うための手法で、接続元VPCと接続先VPCを指定することができます。

VPCピアリングを利用してVPCを相互接続すると、そのVPC内のサービスは、接続元VPCから接続先VPCへ、またはその逆方向へプライベートIPで通信できるようになります。

VPCは必ずしも同じリージョンにあるわけではなく、異なるリージョン、異なるAWSアカウントにあっても可能です。つまり、十分な接続情報があれば、他人のVPCに接続することもでき、非常に便利です。

また、VPCピアリングで異なるリージョンのVPCに接続する場合、インターネットから直接接続するよりもはるかに速度が向上します。

VPCピアリングの設定方法

VPCピアリングの設定には以下のステップを踏んでいきます。

ステップ 1: 2つのVPCを作成する

VPC一覧

VPC一覧

2つのVPCのIPV4の範囲は、画像のように異なるものにします。

  • 10.0.0.0/16 はIP 10.0.0.1→10.0.255.254のIPレンジに対応

  • 10.1.0.0/16はIP 10.1.0.1→10.1.255.254のIPレンジに対応

異なるIPレンジを設置した場合、2つのVPCのリソースの内部IPが重なることはありません。これにより、それ以後、内部IPを使用して通信を行っても心配ありません。

 

ステップ 2: VPCにサブネットを作成する

サブネット一覧

サブネット一覧

 

VPCごとに、上図のようにサブネットを作成します。

 

ステップ 3: EC2 リソースを作成する

EC2一覧

EC2一覧

 

ここでは、サブネットごとに、それぞれ別のVPCに属するEC2を対応させて作成します。すぐに、VPCピアリングでEC2間での通信を行うことができます。

EC2 test1のIPは10.0.0.93、EC2 test2のIPは10.1.0.206です。test1からtest2への通信を試してみます。

結果はタイムアウト

 結果はタイムアウト

 

VPCピアリング接続の作成手順

VPCピアリング接続の作成は非常に簡単です。名前を記入し、リクエスタVPC 、アクセプタVPCを指定するだけです。

VPCピアリングの情報

VPCピアリングの情報

 

作成後、接続するにはアクセプタVPCのオーナーに承認される必要があります。両方のVPCのオーナーであれば、自分で受け入れることができます。

 

ルートテーブルを設定する 

subnet test1-subnet1のルートテーブル

subnet test1-subnet1のルートテーブル

 

上の画像はルートテーブルの情報ですが、このルーティングテーブルはサブネットtest1-subnet1に割り当てられており、具体的なテーブルの情報は以下の通りです。


  1. 1. test2-subnet1への接続指示
    2. ローカル接続の指示
    3. 外部インターネットへの接続指示

  2.  

同様に、subnet test2-subnet1のルーティングテーブルも作成し、test1-subnet1への指示を出します。

subnet test2-subnet1のルートテーブル

ここで設定は完了したため、再びEC2 test1 からEC2 test2への通信を試みます。

結果

結果 

 

というわけで、VPCピアリングにより、2つのVPC間を接続することに成功しました。

まとめ

この記事でご紹介したVPCピアリングについての情報が開発の参考になれば幸いです。

弊社Rabilooはベトナム・ハノイに拠点を置くITベンダーです。

Rabilooのブログでは、開発プロジェクトで得た、テクノロジーに関する知見をシェアしています。よろしければ他の記事もあわせて御覧ください。

 

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