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iOSとAndroidを一度に開発!クロスプラットフォーム開発とは?

2025/05/14
2024/10/16
iOSとAndroidを一度に開発!クロスプラットフォーム開発とは?
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クロスプラットフォーム開発とは?iOSとAndroidを“両方”作れる仕組み一度の開発でiOS・Androidに対応できる仕組み注目される背景:人手不足・コスト削減・スピード要求ネイティブ開発との違い:どちらが自社に向いている?対応範囲・開発体制・パフォーマンスの違い向いているアプリ/向いていないアプリの具体例クロスプラットフォーム開発のメリットとデメリットメリット:開発コスト削減・保守性向上・UI統一デメリット:パフォーマンス制限・ネイティブ機能対応の難しさ向いているアプリ/向いていないアプリ主要フレームワークの比較:Flutter・React NativeほかFlutter(Google)特徴・向いているケースReact Native(Meta).NET MAUI(Microsoft)Unity(ゲーム系)フレームワーク選定時のチェックポイントクロスプラットフォーム開発の費用相場とコスト効果開発費用(例:300万円〜)ネイティブ開発とのコスト比較保守・運用コスト(TCO)の違いクロスプラットフォーム開発、実際の導入事例大手企業での活用例:効率化と品質向上の両立スタートアップでの活用例:スピードと柔軟性どんなときにクロスプラットフォーム開発が有効?まとめ:iOSとAndroidアプリを両方作りたいならRabilooへ相談から開発・運用まで一貫サポート可能です

アプリ開発って、どうしてこんなにお金がかかるんだろう?

そう感じたことはありませんか?

iOSとAndroid、それぞれ別で開発が必要だと言われ、

見積もりは数百万円以上。

エンジニアも社内にいないし、どこに依頼すればいいのかも分からない――

でも、今は違います。

1回の開発で、iOSとAndroidの両方に対応できる方法があります。

それが、クロスプラットフォーム開発です。

この手法を活用すれば、高品質なアプリを、コストもスピードも抑えて開発することが可能になります。

本記事では、アプリ開発のコストやスケジュールに悩む企業担当者向けに、 クロスプラットフォーム開発のメリット・注意点・事例まで、 非エンジニアの方にもわかりやすく解説します。

この記事でわかること

・クロスプラットフォーム開発とは何か

・クロスプラットフォーム開発のメリット・デメリット

・よく使われるクロスプラットフォーム開発ツール

・クロスプラットフォーム開発の成功事例

クロスプラットフォーム開発とは?iOSとAndroidを“両方”作れる仕組み

通常、スマホアプリはiOSとAndroidで別々に開発が必要です。これは時間もコストも2倍かかることを意味します。

しかし、クロスプラットフォーム開発では、1つのコードベースで両OSに対応したアプリを開発することが可能です。

一度の開発でiOS・Androidに対応できる仕組み

クロスプラットフォーム開発とは、1つのコードベースで複数のプラットフォーム向けのアプリケーションを開発する手法です。

"Write Once, Run Anywhere(一度書けばどこでも動く)"――これがクロスプラットフォーム開発の根本的な考え方です。

わかりやすく言うと、「アプリの設計図を1枚だけ作ると、それをiPhone用にもAndroid用にも自動的に“翻訳”してくれる技術」です。

たとえば、アプリに「ログインボタンをこの場所に置く」と1回だけ指定すれば、iPhoneでもAndroidでもその通りに画面が表示される、というイメージです。

この開発スタイルを実現するためのフレームワークにはさまざまな種類がありますが、中でも代表的なのがReact NativeFlutterなどです。

主な技術アプローチは2つ

  1. WebView型:Web技術(HTML, JS)で作った画面をアプリに埋め込む方式

  2. ネイティブコンパイル型:FlutterやReact Nativeのように、 共通言語をネイティブアプリに変換する方式

最近は、ネイティブコンパイル型が主流で、 パフォーマンスやUI品質もネイティブアプリに近づいています。

注目される背景:人手不足・コスト削減・スピード要求

クロスプラットフォーム開発が多くの企業から注目されているのは、

  • 人手不足

  • コストと時間の制約

  • 技術の進化

という3つの理由があります。

1. エンジニアが足りない

最近はどの業界でもIT化が進み、アプリを作れるエンジニアの数が足りていません

特に、iOSもAndroidも両方対応できる人材はとても少ないため、採用や外注コストが高くなる傾向にあります。

クロスプラットフォーム開発なら、1人のエンジニアが両OSに対応したアプリを作れるため、少ない人数でも対応しやすくなります。

2. アプリ開発のニーズが急増中

多くの企業が「紙の業務をアプリにしたい」「自社サービスをスマホから使えるようにしたい」と考えています。

でも、予算や開発期間には限りがあります。

そんな中、早く・安く・しっかり作れる方法としてクロスプラットフォーム開発が選ばれています。

3. 技術が大きく進化した

以前のクロスプラットフォーム技術は「動きが遅い」「見た目が不自然」などの課題がありましたが、今は違います。

FlutterやReact Nativeなどの新しい技術が登場し、見た目も動きも、ほぼネイティブアプリと同じレベルにまで進化しました。

このように、「人も時間も足りないけど、品質は妥協したくない」という現場のニーズにピッタリ合うのがクロスプラットフォーム開発なのです。

ネイティブ開発との違い:どちらが自社に向いている?

アプリ開発には「ネイティブ開発」と「クロスプラットフォーム開発」という2つの主要な手法があります。

それぞれの開発手法には、対応範囲・チーム体制・パフォーマンス面で明確な違いがあり、プロジェクトの目的や予算によって選び方が変わります。

ここでは、両者の違いをわかりやすく比較表で整理しながら、どんなプロジェクトに向いているのかを解説します。

クロスプラットフォーム開発とは?

ネイティブアプリについて詳しくは、

ネイティブアプリはオワコン?クロスプラットフォームとどちらを選択すべきか

という記事をご覧ください。

対応範囲・開発体制・パフォーマンスの違い

比較項目

ネイティブ開発

クロスプラットフォーム開発

対応OS

iOS / Android それぞれ別に開発

一度の開発で両OSに対応

開発言語・ツール

Swift, KotlinなどOS専用言語

Flutter, React Native, .NET MAUIなど

開発コスト

高い(2倍になりがち)

約30〜50%の削減可能

開発スピード

両OSで別開発 → 時間がかかる

共通コードでスピーディー

保守・アップデート

両OSで個別対応が必要

一括管理で手間が少ない

パフォーマンス

高い(OS最適化が可能)

ほぼ同等、複雑処理では差が出ることも

UIの自由度

OSのデザインガイドラインに忠実

OS間の中間デザインになることが多い

技術者の確保

iOS/Androidごとに必要

1名で両OS対応も可能

特に中小企業やスタートアップでは、スピードとコストのバランスを重視するケースが多いため、クロスプラットフォーム開発が選ばれる傾向にあります。

ただし、アプリの内容によってはパフォーマンスやUI最適化を重視してネイティブ開発が求められる場合もあるため、選定には注意が必要です。

向いているアプリ/向いていないアプリの具体例

どちらの開発手法を選ぶべきかは、「どんなアプリを作りたいのか」によって大きく変わります。

以下に、向いているアプリの種類を簡単に整理しました。

クロスプラットフォーム開発が向いているアプリ:

  • シンプルな業務支援アプリ(営業管理、予約システムなど)

  • 情報提供アプリ(ニュース、商品カタログなど)

  • スタートアップのMVP(最小機能製品)

  • 短納期で市場投入したいプロジェクト

  • iOS / Android両対応を低コストで実現したいケース

ネイティブ開発が向いているアプリ

  • リアルタイムで高いパフォーマンスが必要なアプリ(3Dゲーム、ライブ配信など)

  • AR/VRやデバイス固有機能をフル活用するアプリ(Face ID, GPS連携など)

  • UIにこだわったカスタムデザインのアプリ

  • 大規模なアプリで長期運用・拡張を前提としたプロジェクト

    迷ったときの判断ポイント
    • 優先すべきはスピードやコスト? → クロスプラットフォーム開発

    • ユーザー体験の滑らかさや高性能が絶対条件? → ネイティブ開発

Rabilooでは、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、お客様のプロジェクトに最適な開発方法をご提案しています。要件に合わせたご相談も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

→ お問い合わせはこちらから

クロスプラットフォーム開発のメリットとデメリット

クロスプラットフォーム開発は、「iOSとAndroidの両方に対応したアプリを、一度の開発で作れる」ことが大きな魅力です。

ただし、すべてのケースで万能というわけではなく、得意なこと・苦手なことが明確に存在します。

ここでは、クロスプラットフォーム開発の代表的なメリットとデメリット、そして向いている/向いていないアプリの判断基準について、わかりやすく解説します。

メリット:開発コスト削減・保守性向上・UI統一

クロスプラットフォーム開発のメリット

1. 開発コストを大幅に削減できる

通常、iOSとAndroidアプリをそれぞれ別に開発する場合、作業が2倍になり、費用も膨らみます。

一方、クロスプラットフォーム開発では1つのコードベースで両OSに対応できるため、開発コストを30〜50%削減できることもあります。

たとえば:

  • ネイティブ開発:約600万円(iOS/Android各300万)

  • クロスプラットフォーム開発:約350〜400万円

スタートアップや中小企業にとっては、大きなコストメリットになります。

2. 保守・アップデートが一括で済む

アプリは公開して終わりではなく、運用・保守コストも重要です。

クロスプラットフォーム開発なら、不具合修正・機能追加・OSアップデート対応などを一度の作業で両OSに反映できるため、長期的なTCO(総保有コスト)を大きく抑えることができます。

3. UI・操作性を統一しやすい

クロスプラットフォーム開発では、iOSとAndroidの見た目や使い勝手を統一しやすいのも特徴です。

これにより:

  • ユーザーがどの端末を使っても違和感が少ない

  • 社内利用アプリなら、トレーニングやサポート工数を削減

ユーザー体験を安定させたい企業にとって、大きなメリットとなります。

デメリット:パフォーマンス制限・ネイティブ機能対応の難しさ

クロスプラットフォーム開発のデメリット

1. パフォーマンスが若干落ちることがある

複雑な処理(アニメーション・3D描画など)を行うアプリでは、クロスプラットフォーム開発のほうが若干動作が重くなるケースがあります。

具体的には:

  • 起動時間が数秒遅い

  • メモリ使用量が増える

  • アニメーションの滑らかさに差が出る

ただし、FlutterやReact Nativeの技術進化により、この差はかなり縮まってきており、多くの業務アプリでは気にならないレベルになっています。

2. ネイティブ特有の機能に完全対応できない場合がある

iOSやAndroidには、それぞれ独自の機能(例:Face ID、ARKit、通知管理)があります。

クロスプラットフォームでは、これらを使いたい場合、ネイティブコードの追加実装(ブリッジ)が必要になることがあり、対応が複雑になることがあります。

また、最新OSの機能サポートが遅れることもあるため、技術選定時に確認が必要です。

向いているアプリ/向いていないアプリ

クロスプラットフォーム開発に向いているアプリ

  • iOSとAndroidの両方にリリースしたい

  • 業務支援アプリや社内ツール(営業管理、予約システムなど)

  • 情報提供アプリ(ニュース、カタログ、問合せ用アプリなど)

  • MVP(最小機能プロトタイプ)を短期間で市場に出したい

  • 限られた予算と期間内で最大限の成果を出したい

ネイティブ開発が望ましいアプリ(クロスプラットフォームに不向き)

  • 高速な処理が求められるリアルタイムアプリ(例:ゲーム、ライブ配信)

  • AR/VR、3D表現を多用するアプリ

  • カメラ、センサー、Face IDなどのハードウェア連携が多いアプリ

  • プラットフォームごとに細かくカスタマイズしたいプロジェクト

技術選定のカギは「優先順位」

  • 早く・安く・広く」届けたいならクロスプラットフォーム開発

  • 品質・表現力・特殊機能」を重視するならネイティブ開発

Rabilooでは、目的に応じた技術選定や構成提案まで、非エンジニアの方にもわかりやすくご案内しております。迷ったらぜひご相談ください。

→ ご相談はこちらから

主要フレームワークの比較:Flutter・React Nativeほか

クロスプラットフォーム開発を行う際には、どのフレームワーク(開発基盤)を使うかによって、開発の効率・表現力・将来性が大きく変わります。

ここでは、現在主流となっている4つの代表的なフレームワークと、それぞれが向いているアプリの特徴を紹介します。

主要なクロスプラットフォーム開発フレームワーク

Flutter(Google)特徴・向いているケース

FlutterはGoogleが開発したクロスプラットフォームフレームワークで、美しいUI表現と高パフォーマンスが魅力です。

主な特徴:

  • 独自の描画エンジンにより、アニメーションや画面遷移が滑らか

  • iOS、Androidだけでなく、Web・デスクトップアプリにも対応

  • Dart言語を使用(学習は必要だが、効率的な設計が可能)

向いているケース:

  • 見た目にこだわるデザイン性の高いアプリ

  • ECアプリや予約アプリなどUI重視の業務アプリ

  • モバイルアプリに加えて、将来的にWebやPC展開も視野に入れているプロジェクト

React Native(Meta)

React NativeはFacebook(現Meta)が開発したフレームワークで、開発スピードと実績の豊富さが最大の魅力です。

主な特徴:

  • JavaScript(またはTypeScript)を使って開発可能

  • Web開発と技術を共通化しやすく、社内のWebチームが転用できる

  • 世界中の多くの企業で採用(例:Instagram、Uber)

向いているケース:

  • 短期間でリリースしたいスタートアップや新規サービス

  • Webとモバイルアプリを同時に進めたい企業

  • 社内にJavaScriptスキルを持つエンジニアがいる場合

関連記事:React Nativeとは?アプリ開発でReact Nativeを選択する理由

.NET MAUI(Microsoft)

.NET MAUI(マウイ)はMicrosoftが開発したフレームワークで、業務システムやWindowsとの親和性が高いのが特長です。

主な特徴:

  • C#と.NETの技術をベースに、iOS・Android・Windows・macOSに対応

  • Visual Studioとの統合により開発効率が高い

  • 企業向けの業務アプリや社内ツールとの連携がしやすい

向いているケース:

  • すでに.NET環境を導入している企業

  • Windowsアプリや業務システムと連携するモバイルアプリを開発したい場合

  • 社内にC#エンジニアがいるケース

Unity(ゲーム系)

Unityはもともとゲーム開発向けに作られたフレームワークですが、現在では教育・医療・建築分野などの3D表現を活かしたアプリにも使われています。

主な特徴:

  • 3DやAR/VR、物理シミュレーションに強い

  • クロスプラットフォーム対応(iOS / Android / PC / Web / コンソールなど)

  • C#で開発可能、豊富なアセットストアで素材も手に入りやすい

向いているケース:

  • ゲームや教育コンテンツなど、インタラクティブ性の高いアプリ

  • 3Dビジュアルを用いたシミュレーションやトレーニングアプリ

  • 医療・製造・不動産などの分野で、視覚的体験を重視するプロジェクト

フレームワーク選定時のチェックポイント

フレームワーク選定は、単に「人気だから」ではなく、プロジェクトの目的や体制に合わせた判断が重要です。以下の観点で比較すると、自社に合った選択がしやすくなります。

✅ 目的・機能要件に合っているか?

  • 高度なUIやアニメーションが必要か?

  • AR/VRやセンサーなど特殊機能を使うか?

  • Web展開や将来的な拡張も視野にあるか?

✅ 社内の技術スタックとの親和性は?

  • Webチームを活用するならReact Native

  • .NET環境が整っていればMAUIが有利

  • 初期からDartやFlutterに投資できるか?

✅ 将来の保守・人材確保のしやすさは?

  • 採用しやすい言語(JavaScript / C#など)か?

  • ドキュメントやコミュニティが充実しているか?

主要クロスプラットフォーム開発フレームワーク比較表

フレームワーク

提供企業

使用言語

主な特徴

向いているケース

採用事例

Flutter

Google

Dart

美しいUI

滑らかな動作

iOS/Android/Web/PC対応

デザイン重視のアプリ

EC、予約などUI重視の業務系

Google Ads、Reflectly

React Native

Meta (旧Facebook)

JavaScript / TypeScript

Web技術と親和性高い

学習コスト低

実績豊富

Web+モバイル展開

スタートアップのMVP開発

Instagram

UberEats

.NET MAUI

Microsoft

C# / .NET

Windowsと連携に強い

業務システムとの相性◎

.NET活用中の企業

社内ツールや業務アプリ

一般企業の業務用アプリ

Unity

Unity Technologies

C#

3D / AR / VRが得意

インタラクティブ性が高い

ゲーム・教育・シミュレーションアプリ

医療・建築・教育系アプリ

迷ったときは:要件定義からプロに相談するのが近道

「どれを選べばいいかわからない…」というときは、Rabilooのような開発パートナーに要件整理から相談することで、失敗のリスクを減らせます。

Rabilooでは、React NativeやFlutterを中心に、お客様の目的に合った最適な技術選定と開発体制をご提案しています。

→ ご相談はこちらから

関連記事:スマホアプリ開発に最適な言語は?フロントエンド・バックエンドをそれぞれ解説

クロスプラットフォーム開発の費用相場とコスト効果

アプリ開発を検討する際、多くの企業が最初に気になるのが「費用」です。

クロスプラットフォーム開発は、ネイティブアプリ開発と比べてコストを抑えやすいというメリットがありますが、具体的にどれくらい違いがあるのでしょうか?

このセクションでは、開発費用の目安やネイティブ開発との比較、さらに運用面でのコスト差(TCO)についても解説します。

開発費用(例:300万円〜)

クロスプラットフォーム開発にかかる費用は、機能の複雑さや画面数、連携する外部システムの有無などによって大きく変動します。

一般的な費用の目安(中小規模アプリ場合):

アプリ規模

想定費用(税別)

内容例

シンプルな業務アプリ

約300〜500万円

ログイン、一覧表示、検索、簡単な登録

中規模アプリ

約500〜800万円

地図連携、プッシュ通知、チャット機能など

複雑な機能を含むアプリ

約800万円〜1,200万円

決済連携、動画処理、管理者画面付き など

【事例】Rabilooでは、React Nativeを活用した予約管理アプリで、ネイティブ開発と比較して約45%のコスト削減を実現したケースがあります。

ネイティブ開発とのコスト比較

ネイティブ開発では、iOS用とAndroid用に別々の開発チーム・工程が必要となるため、以下のようにコストが膨らむ傾向があります。

開発方式

想定費用

特徴

ネイティブ開発

600〜1,200万円

両OSに個別対応が必要。表現力は高いがコスト増

クロスプラットフォーム開発

300〜800万円

一度の開発で両OS対応。コスト圧縮が可能

特に、初期リリース段階で「まず市場に出したい」「コストを抑えながらフィードバックを得たい」と考える企業にとって、クロスプラットフォーム開発は非常に有効な選択肢となります。

保守・運用コスト(TCO)の違い

アプリは公開して終わりではなく、運用フェーズで継続的なコストが発生します。これには以下のような対応が含まれます:

  • 不具合対応・修正

  • OSのアップデート対応

  • 機能追加・改善

  • 管理画面の調整

TCO(Total Cost of Ownership)比較:

項目

ネイティブ開発

クロスプラットフォーム開発

保守作業の工数

iOS/Android別々に対応

一括対応が可能

アップデート対応

個別対応 → 工数増

1回の修正で両OS対応

年間保守費の例

約150〜250万円

約80〜150万円(構成により変動)

長期的に見ると、年間保守費だけで30〜50%程度の差が出ることも。

3年運用すれば、初期開発費以上の差額になるケースもあります。

費用で迷ったら、まずは「作りたい機能」と「予算の上限」を明確にすることが第一歩です。

Rabilooでは、要件整理からご相談いただければ、最適な技術選定と見積もりを無料でご提案いたします。

→ ご相談はこちらから

クロスプラットフォーム開発、実際の導入事例

クロスプラットフォーム開発は、世界中の企業が採用し、さまざまな成果をあげています。ここでは実際の事例を通じて、どのような状況でクロスプラットフォーム開発が効果を発揮するのかをわかりやすくご紹介します。

大手企業での活用例:効率化と品質向上の両立

Uber Eats(React Native)

Uber Eats(React Native)

Uber Eatsは、レストラン向け管理機能(Restaurant Dashboard)にReact Nativeを採用することで、iOS/Android両対応の開発・保守を効率化しています。特にUIやプッシュ通知機能が改善され、日々の運用をスムーズに行えるようになりました。

  • 一部機能への導入でも、大きな開発効率の改善

  • UIと通知機能の操作性が向上

ソース:KnowTechie

Google Ads(Flutter)

Google Ads(Flutter)

Googleは、広告管理アプリ「Google Ads」のモバイル版をFlutterで再構築。単一のコードベースでiOS/Android両対応を実現し、開発効率を高めながらも一貫したユーザー体験を提供しています。

  • 高速なUI描画とネイティブ並みの操作感

  • チーム内の保守・拡張コストも削減

参照:Trio.dev

スタートアップでの活用例:スピードと柔軟性

Reflectly(Flutter)

Reflectly(Flutter)

AI搭載のジャーナリングアプリ「Reflectly」は、Flutterを活用して高品質なUIとスムーズなアニメーションを持つアプリを短期間で開発。App Storeでの高評価(★4.7以上)を獲得しています。

  • 開発期間を2ヶ月短縮

  • 見た目の美しさと操作感の良さが評価に直結

Instagram(React Native)

Instagram(React Native)

Instagramは、React Nativeを段階的に導入することで、開発効率とユーザー体験の向上を実現しました。

  • プッシュ通知ビューなどの一部機能をReact Nativeで再構築し、開発スピードを向上

  • iOSとAndroid間で85%〜99%のコード共有を達成し、保守性と一貫性を強化

  • 既存のネイティブアプリに無理なく統合し、ユーザー体験を損なうことなく新機能を追加

どんなときにクロスプラットフォーム開発が有効?

以下のような状況では、クロスプラットフォーム開発の導入を前向きに検討する価値があります:

  • リソースが限られているが、iOSとAndroidの両方に対応したい

  • 短期間で市場にアプリを出したい、改善を頻繁に行いたい

  • どの端末でも同じようなユーザー体験を提供したい

  • 既存のWebチームの技術をアプリ開発にも活かしたい

ただし、これらの成功事例はすべて「プロジェクト要件と技術選定がしっかり合っていた」からこそ実現しています。クロスプラットフォーム開発を選ぶ際は、自社の要件に本当に合っているかを見極めることが重要です。

また、実際の現場では「一部はネイティブコードで対応する」といったハイブリッドな開発手法を取り入れる企業も多く、柔軟な技術選定が成果につながっています。

まとめ:iOSとAndroidアプリを両方作りたいならRabilooへ

クロスプラットフォーム開発は、コストや開発スピード、保守性の観点から多くの企業にとって有力な選択肢です。特にスタートアップや既存のWeb資産を活かしたい企業にとって、短期間で成果を出す上で大きなメリットがあります。

ただし、技術選定には慎重さも必要です。機能要件や社内体制に応じて、ネイティブやハイブリッドとの組み合わせを含めた柔軟な判断が求められます。

Rabilooは、React Native開発において豊富な経験と高度な専門知識を持つ信頼できるパートナーです

Rabiloo(ラビロー)では、React NativeやFlutterなどを活用したクロスプラットフォーム開発の豊富な実績があります。

  • 要件整理からフレームワーク選定、設計、実装、運用まで一貫対応

  • 日本企業向けに最適化されたコミュニケーションと開発体制

  • MVP開発から既存システムとの統合まで柔軟にサポート

「自社に合っているのはどの開発手法か知りたい」「まずは見積もりだけ相談したい」といった段階でもお気軽にご相談ください。

相談から開発・運用まで一貫サポート可能です

クロスプラットフォーム開発の導入を検討していても、

  • 自社に合ったフレームワークが分からない

  • 開発後の運用やアップデートが不安

  • 何から始めればいいのか見当がつかない

といったお悩みを抱える方は少なくありません。

Rabilooでは、こうした不安を解消するために、ご相談の段階から、設計・開発・運用・保守までワンストップで対応しています。

具体的には:

  • 技術選定のアドバイス(Flutter・React Nativeなどの比較)

  • 要件定義・設計フェーズの支援(要望の言語化や整理を支援)

  • プロトタイプ開発やMVP構築のサポート

  • iOS・Android両対応アプリの開発・テスト

  • リリース後の保守・運用・機能追加も対応可能

また、日本語での丁寧なコミュニケーションを通じて、非エンジニアの方でも安心して進行できる体制を整えています。

「とりあえず相談だけしてみたい」「費用感だけ知りたい」といった段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。

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Kakimoto Kota
Rabilooのオウンドメディアで制作ディレクターを担当。日越翻訳、記事、動画、SNS、コンテンツの戦略立案から制作まで行う。2015年よりベトナム・ハノイ在住
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